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とある日の夕飯、ママが嬉しそうだった。お義父さんもニコニコしていた。何かいいことでもあったのかな、本当にふたりはわかりやすい。
「 来月の上旬に、私と誠さんで旅行に行ってくるから。」
『 旅行?2人で?ズルくない? 』
「 ごめんねぇー、A。でも北斗くんと二人だから何も心配なことないでしょ? 」
「 北斗もAちゃんと留守番、いいか? 」
「 まぁ、別にいいけど。何泊? 」
「 2泊3日かな〜 」
いきなり何を言い出すかと思ったら2泊3日の旅行にいくらしい。ほんとにいい歳して … まあ確かに2人は新婚旅行にも行っていなかった気がする。たまにデートに行っていることを私は知っているけど。
「 ほら私たち新婚旅行とか行ってなかったじゃん。今2人も高校生と大学生なわけだし、私たちいなくても3日くらいなんとかなるでしょ? 」
「 もうホテルとかもとったんだよ。まあ行くのは来月だけど、早めに言っておこうと思って。」
『 … お土産、沢山買ってきてね 』
「 ふふふ、Aそういうとこにしか興味ないんだから。何かあったときのために3日分のお金は渡すから、何か作るなら材料買いに行ったり、外食してもいいからね 」
「 じゃあ楽しんで。こっちのことは気にせずに。ご飯と家事はテキトーにやるし。」
「 北斗くんほんと頼もしい!もう何もやんないAにご飯とか教えてあげてほしいわ〜 」
『 余計なお世話!』
来月の1番最初の土日月でいくらしい。3日間、北斗くんと2人で過ごすとか、緊張する。その3日間を仲良く過ごすために北斗くんとはしっかり仲良くしておこう …
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作者名:駿 | 作成日時:2021年8月23日 17時