call? (ページ25)

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『あれ今日北斗くんは？』

「友達と飲んでくるらしいわよ、北斗くんに何かあったの？」

『んーん、珍しいなって思って』

文化祭も終わって、まだ高二だってのに進路の話ばかりになってきた頃、珍しく北斗くんが夜ご飯にいなかった。まあ、北斗くんがいてもいなくてもあまり会話の量は変わらないんだけど。

いつも通りの時間にご飯を食べて、お風呂に入って、ボーーっとする。そして日付が変わる頃に家のチャイムがなった。ママもお義父さんももう寝ていたから仕方なく私が出る。北斗くんかもしれないし。

『はい』

「あー北斗の友達です！北斗潰れちゃって、、、」

暗くて画面はよく見えないけど樹くんの声だった。
樹くんと飲んでたんだ、

『樹くん』

「あ、Aちゃん！ごめん北斗潰れちゃってさ、、止めたんだけど聞かなくて。ほら北斗！家ついたぞ！ごめん入っちゃっていい？」

『あ、はい、その辺のソファに … 』

「遅くにごめんね、よかった起きてる人いて。お邪魔しまーす」

北斗くん、寝ちゃってた。何かあったのかな。北斗くんがこんなに酔ってる姿初めて見た。

「北斗がスピード速いからさ、2人して酔ったら大変じゃん？俺全然飲めなかったよ」

『そうなんですか、なんか申し訳ないですね(笑)』

「 Aちゃん、北斗のこと待ってたの？」

『え？別に、そんなことないですけど、もうそろそろ寝ようかな〜って思ってたらピンポン来たので』

樹くんが「俺もう帰るね」って言うから外まで一緒にでてあげた。樹くんの家はウチから近いらしくて、歩いて帰るらしい。

「 Aちゃんと北斗ってさ、血繋がってないんだよね」

『そう、です … 』

「北斗さぁ、かなり寂しがってたっていうか、ショック受けてたよ」

『 … 何がですか？？』

北斗くんが、ショックを受けてた？何に対してなんだろう。樹くん、教えて …

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