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寒さが増してきた頃、また北斗くんに送ってもらっていた。
ただ、最近少しだけ気になるところがある。
『 ありがとう、いってきます 』
「 いってらっしゃーい 」
私が車から降りるときに 同じ制服を着た先輩たちからみられるのだ。
「 やっぱり北斗先輩だよね！？ 」
「 あれまさか彼女なわけないよね？ 」
「 いやそれはないでしょあの北斗先輩だよ？
彼女が高校生なわけないし送り迎えとか絶対しないって 」
「 ええそう？意外と甘々だったりしそう 」
そう、私が行っている学校は去年まで北斗くんが通っていた高校だ。だから、先輩は北斗くんのことを知っているらしい。
昼休みに食堂に行くと、私を見た先輩たちがなにかヒソヒソいっている。
「 ほら、あの子 」
「 妹とかじゃないの？知らないけど 」
「 妹いるなんて話聞いたことある？ 」
「 ないけどさ…実はいるんじゃないの？ 」
「 妹か彼女だよね 」
「 なんかショックだわ 」
北斗くん、もしかして校内1番人気だったのかな。
A北斗くんって結構人気者だったんですか?
樹くんに聞いてみる。樹くん、たまに北斗くんの写真送ってきたり気軽に連絡してくれたりするから今では結構話しやすくなっている。
JURI高校のとき?
JURIじゅったん派と北斗先輩派で別れてたべ
A2人とも凄かったんですね
JURI爆モテじゅったんって呼ばれてたAへえー
JURIもっと興味持て
北斗先輩派ってことは、後輩からモテてたのかなぁ…
まああの顔だしモテないわけがない。すごいんだな北斗くん。
北斗くんに送り迎えしてもらうの、控えようかな …
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作者名：駿 | 作成日時：2021年8月23日 17時
