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どのくらい眠ったんだろう…
ふと目が覚めた。
「起きたか？」
「うん…え？」
ベットサイドには耕ちゃんがいた。
え…何で。
「日下部先生に頼まれてな。大丈夫か？」
「うん…マシにはなったけど…考えてた事当てないでよ。」
「顔に書いていた。」
うん…そうですよね…
私…顔に出やすいからな…
「顔色、良くないな。」
「やっぱり？鉄剤もなかなか合うやつ見つからなくて…点滴と静注で様子みてるけど、慢性化してて…」
「それは知っている。カルテを見たからな。」
「あ…そう…」
耕ちゃんのこの感じ、変わらないなー
まあ、いいんだけれども。
「療養、しないのか？」
突然切り出された。
「あー…うん。フェローの事育てないといけないし。何より…三井先生が休職しちゃうからさ。」
今ここで私が抜ければ救命は確実に回らなくなる。
せっかく戻ってきてくれた緋山先生にも悪い。
「…白石にも言ったが、フェロー、あんなんじゃ育つ前に患者が死ぬ。」
やっぱり…そう見えるよね。
ふと、緋山先生に言われたことを思い出した。
「ねぇ…耕ちゃん。戻ってこれない？」
私は考えをぶつけた。
「わかるように、今の救命には人手が足りない。フェローは正直使えない。緋山先生が戻ってきてくれたけど、三井先生がいなくなるなら意味がない。それに…私も、こんなんだし…」
耕ちゃんをふとみると「お前もか」という表情をしていた。
「もしかして…白石先生にもう言われた？」
「あぁ。」
「じゃあ！」
「…悪い。トロント大のレジデントの話がきているんだ。」
トロント大か…
トロント大は脳外科の人間なら一度は憧れる場所。
そんな所のレジデントの話なんて…美味しいに決まってる…
「まだ行くと決まったわけじゃない。新海と椅子を取り合う。だから…」
耕ちゃんは「ごめん」と口には出さないけど、顔がそう言っていた。
「そっか。トロント大かあーそれは行かなきゃだね！せっかく声がかかってるんだもん。私は当然！耕ちゃんを応援するからね。頑張って。」
「A…」
「…そりゃ、戻ってきてほしいよ。でも、耕ちゃんの夢、止めたくない。」
耕ちゃんは何か言いたそうだったけど、言わなかった。
「さ、それぞれ戻ろう。時間は、有限だよ。」
応援したいのに…心から出来ないのは何でだろう…
私は気持ちを圧し殺した。
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フィアー(プロフ) - 本ニャンさん» ボードに書きました・・・ (2021年2月4日 13時) (
レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
本ニャン(プロフ) - OKです！ (2021年2月4日 13時) (レス) id: 4aed024ceb (このIDを非表示/違反報告)
フィアー(プロフ) - 本ニャンさん» ここではなんですので…ボードに書いて聞きたいこと聞いていいですか？ (2021年2月4日 13時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
本ニャン(プロフ) - フィアーさん» 大丈夫だと思います！私も持っていますが、ドラマとセリフが違うところや、カットされているシーンや構成が違ったりとしていましたので！ただ、小説の方も著作物なので丸々書いてしまうのは余り良くないかもしれません。 (2021年2月4日 13時) (レス) id: 4aed024ceb (このIDを非表示/違反報告)
フィアー(プロフ) - 本ニャンさん» コードブルーの小説でも大丈夫かな？ (2021年2月4日 13時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：本ニャン | 作成日時：2019年8月20日 18時
