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病室に戻ると私の元にも昼食が届いていた。
でも、さっきの冴島さんを見て、何だか食欲が湧かなかった。
食べなきゃ…
そう思ってお箸を持つけれど、何も手につけられなかった。
冴島さんに、何て声をかけたらよかったんだろう…
藤川先生に、何て声をかけたらよかったんだろう…
私はあの場面で、どうするのが正しかったんだろう…
考えても考えても何が正しいのかわからない。
そもそも、私が何かしてあげてもいいのかもわからない。
私が何かをして、二人は救われるのだろうか…？
傷つけてしまわないだろうか…
私が…悩んでもいいのだろうか…
そう思うと涙がこぼれた。
何に対する涙なのだろう…
悔しい？悲しい？
わからない…
私には…わからない…
俯いて涙を止めようとしていると大きな影が私を覆った。
気付いて、顔を上げようとすると頭を優しく撫でられた。
その手の温もりに余計に涙が止まらなかった。
「…どうした。食べられない物でもあったのか？」
小さい子に訊くようにそう訊かれた。
私は首を振った。
「検査が辛いのか？」
その問いかけにも首を振った。
「何か嫌なことでもあったのか？」
色々と訊かれるが全て首を振った。
その間ずっと頭を撫でてくれていた。
「…冴島さんがね、泣いてたの。」
私が突然話し出すと静かに聞いてくれた。
「楽しそうな二人の声がしたから…ずっと、聞いてたの。あぁ…冴島さん、ちょっては元気になったのかなって。そんなわけ、ないのに…」
「うん。」
「居ずらくなって、戻ってきたの。一人になったとたんに色々考えちゃって…何て声かけたらよかったんだろう…どうするのが正しかったんだろう…私が何かしてもいいのかな…私が、悩んでもいいのかなって…」
めちゃくちゃな事を言っているのにずっと聞いてくれた。
「Aは優しいから…優しすぎるから人のためにここまで悩めるんだ。きっと、その優しさはアイツらに伝わるはずだ。」
「本当…？」
「あぁ。人のために悩む事は簡単そうで難しいはずだ。だから…お前は凄いと俺は思う。」
その優しい声と言葉にさらに涙が出た。
「悩みを一人で抱えるな。ここにいるやつらは…必ず支えてくれる。」
私が泣き止むまでずっと側にいてくれた。
彼は昔から、私を助けてくれる優しい人だ。
私も、彼を助けれるようになりたいと思う。
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フィアー(プロフ) - 本ニャンさん» ボードに書きました・・・ (2021年2月4日 13時) (
レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
本ニャン(プロフ) - OKです！ (2021年2月4日 13時) (レス) id: 4aed024ceb (このIDを非表示/違反報告)
フィアー(プロフ) - 本ニャンさん» ここではなんですので…ボードに書いて聞きたいこと聞いていいですか？ (2021年2月4日 13時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
本ニャン(プロフ) - フィアーさん» 大丈夫だと思います！私も持っていますが、ドラマとセリフが違うところや、カットされているシーンや構成が違ったりとしていましたので！ただ、小説の方も著作物なので丸々書いてしまうのは余り良くないかもしれません。 (2021年2月4日 13時) (レス) id: 4aed024ceb (このIDを非表示/違反報告)
フィアー(プロフ) - 本ニャンさん» コードブルーの小説でも大丈夫かな？ (2021年2月4日 13時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：本ニャン | 作成日時：2019年8月20日 18時
