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日下部先生達が病室から出て随分と時間がたった。
緋山先生が来てくれるって言ってたけど…
まあ、忙しいよね。
そう思っていると扉がノックされた。
私が返事をすると入って来たのは緋山先生だった。
「ごめん、待ったよね？」
「ううん。忙しかったんでしょ？わざわざありがとう。」
「日下部先生の頼みだし、青井の事心配だから。もし、婦人科系の病気が見つかっても私が治療してあげるからね。」
そう言って緋山先生は笑っていた。
でも、どこか元気がなかった。
「緋山先生、なんかあったの？」
思い切ってそう訊いてみた。
緋山先生は一瞬驚いたように目を見開いて、少し視線を落とした。
そして少し考えたのちに、私に話してくれた。
「実はさ、冴島の事なんだけど…」
緋山先生は悔しそうに呟いた。
「冴島、流産しちゃったんだ。たぶん、頸管無力症だと思う。」
自分の事じゃないのにとてもショックだった。
だから…冴島さんと藤川先生はもっとショックだと思う。
「ヘリで運ばれて来た患者の処置中に急に倒れて、その時にはもう出血もしていて娩出も始まっていた。処置室に運んだ時には胎胞が脱出していて、マクドナルド手術したけど、破水してしまって…」
そこまで言って言葉を止めた。
私も、言葉が出なかった。
「冴島と藤川の赤ちゃん、助けてあげられなかった。別に、慰めて欲しい訳じゃないけど…すっごく悔しい。」
緋山先生はそう言って唇を嚙み締めた。
そう言われても何か言葉を投げかけてあげたい。
でも…言葉が見つからない。
「…冷たい人間かもしんないけど、ここで挫ける訳にはいかないから、切り替えるんだけどね。」
「…緋山先生がそう思えるなら十分だよ。思ったより落ち込んでなくてよかった。」
私が笑うと緋山先生も笑ってくれた。
「あとさ、まだあるんだけど…事件が。」
その言葉に私は首を傾げた。
「名取がさ、骨盤骨折見落としたんだよね。それで橘先生とか白石が怒っちゃって…空気悪いし、アイツも反省してんのかわかんないし。」
だいぶと事件だね…それは。
そりゃ橘先生と白石先生も怒るよ。
てか、怒られて当たり前。
下手したら訴訟モンだよ…
「もし名取がここに来たら青井も怒ってやって！」
「来ないと思うけどなぁ…」
このあと緋山先生からの問診に答えて、緋山先生は医局に帰って行った。
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フィアー(プロフ) - 本ニャンさん» ボードに書きました・・・ (2021年2月4日 13時) (
レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
本ニャン(プロフ) - OKです！ (2021年2月4日 13時) (レス) id: 4aed024ceb (このIDを非表示/違反報告)
フィアー(プロフ) - 本ニャンさん» ここではなんですので…ボードに書いて聞きたいこと聞いていいですか？ (2021年2月4日 13時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
本ニャン(プロフ) - フィアーさん» 大丈夫だと思います！私も持っていますが、ドラマとセリフが違うところや、カットされているシーンや構成が違ったりとしていましたので！ただ、小説の方も著作物なので丸々書いてしまうのは余り良くないかもしれません。 (2021年2月4日 13時) (レス) id: 4aed024ceb (このIDを非表示/違反報告)
フィアー(プロフ) - 本ニャンさん» コードブルーの小説でも大丈夫かな？ (2021年2月4日 13時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：本ニャン | 作成日時：2019年8月20日 18時
