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Aside
薄っすらとした記憶の中で耕ちゃんに日下部先生の元へ運んでもらった事は覚えている。
朝に感じた眩暈は幾分かマシになった…気がする。
頭痛も昨日より痛みは弱くなった。
それでも身体の倦怠感は抜けなかった。
あと、なんだかこの部屋に寝ている事に違和感がある。
何でだろう…
「あ、青井先生。目覚めました？」
考えていると静かにカーテンが開かれ日下部先生が顔を出した。
「藍沢先生が運んで来たときは顔色悪すぎて驚きました〜気分はどうです？」
日下部先生はニコニコと私にそう言った。
「朝よりはマシになりました。あの…何だかこの部屋に違和感があるんですけど、いつもの診察室のベットじゃないですよね？」
すると先生は笑顔のまま驚く事を私に告げた。
「ここは血液内科の病室です。青井先生には入院してもらいます。」
「…え？」
開いた口が塞がらないとはこういう事だろう…
「に、入院！？」
「はい。実は青井先生が眠っている間に血液検査したんですよ。そしたら見てくださいこの数値。」
先生は私に検査結果の用紙を見せた。
「基準値よりもヘモグロビンがかなり低いです。まずはこの原因を調べる検査と基準値に戻す治療をしましょう。」
「じゃあ…今回体調が悪くなったのって…偏頭痛のせいじゃないんですか？」
私は小さく先生にそう訊いた。
「それもあると思います。でも、貧血が酷くなっているのも事実です。他の病気が隠れていないのか、一度ちゃんと調べた方がいいと思いますよ。」
先生は優しくそう答えた。
私は小さく髪を握りしめた。
最近、よく体調を崩すようになったのは事実だ。
この検査で、何か病気が見つかったらどうしよう…
もう、救命医として、ここにいられなくなるのかな…
不安で頭がいっぱいだった。
「青井先生。悪い所を見つけるだけが検査ではありませんよ。大丈夫である事を確かめるためでもあるんですよ。きっと大丈夫ですよ。安心してください。」
「日下部先生…」
先生のその言葉に少し救われた。
そういう、考え方もあるよね。
立ち止まっている暇はない。
早く元気になってヘリに戻ろう。
「療養も兼ねてゆっくり検査していきましょう。産婦人科系の検査は緋山先生にしてもらえるようにお願いしときますから。」
「ありがとうございます。よろしくお願いします。」
何もない事を、ただ祈るだけだ。
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フィアー(プロフ) - 本ニャンさん» ボードに書きました・・・ (2021年2月4日 13時) (
レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
本ニャン(プロフ) - OKです！ (2021年2月4日 13時) (レス) id: 4aed024ceb (このIDを非表示/違反報告)
フィアー(プロフ) - 本ニャンさん» ここではなんですので…ボードに書いて聞きたいこと聞いていいですか？ (2021年2月4日 13時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
本ニャン(プロフ) - フィアーさん» 大丈夫だと思います！私も持っていますが、ドラマとセリフが違うところや、カットされているシーンや構成が違ったりとしていましたので！ただ、小説の方も著作物なので丸々書いてしまうのは余り良くないかもしれません。 (2021年2月4日 13時) (レス) id: 4aed024ceb (このIDを非表示/違反報告)
フィアー(プロフ) - 本ニャンさん» コードブルーの小説でも大丈夫かな？ (2021年2月4日 13時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：本ニャン | 作成日時：2019年8月20日 18時
