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藍沢side
「あーもう、ひでえな。」
医局で眠っていると藤川が出勤してきた。
俺が体を起こすと藤川が驚き、声を上げた。
その声でAが起きたかもしれないと思ったがそんな事はなく、すやすやと眠っていた。
顔色はまだ悪そうに思えた。
「なんだよ。なに徹夜？オペ？」
「天野奏の緊急手術だ。ICUで杉原さんの急変も重なった。あと、気圧の関係で青井が体調を崩した。」
藤川はAの存在に気付いていなかったのか眠っているAを見てまた驚いていた。
「本当だ。顔色悪いな…」
「頭痛だけだったが、恐らく貧血も起こしている。」
「最悪のタイミングでの夜勤か…今日は安静だな…喘息の発作がない事が救いだ。」
藤川の言う通りだ、日下部先生の元へ連れて行こう。
そう心の中で決めた。
「雨はまだ降ってるのか？」
「もうやんだよ。お前がそんな疲れてるって事は相当だな。でも、こっちもヘトヘトだよ。朝から奥さんの機嫌が悪くてさぁ。」
藤川を見ると何か箱を抱えていた。
「それはなんだ？」
Aのルートを静かに外しながら訊いた。
「トマト。朝から探した探した！これで俺の平和が保たれるわ。はるか、今トマトしか食えないんだよね。」
「悪阻か。」
「他の物は何食ってもまずいんだって。それでイライラしてこっちに当たるわけ。参るよ、ホント。」
そう言った藤川の顔はほころんでいた。
「愚痴を言ってるわりには顔が笑ってるな。」
「え？まあ、そりゃあさ、何ていうのかな、これが幸せってヤツなのかねえ…あ、悪い悪い。結婚してないお前にはわかんねえ世界だな。」
「のろけていることだけはわかる。」
そうは言ったが、冴島はいいヤツに出会えたと思う。
そんな事を思っているとAが目を覚ました。
やはり眩暈が酷いのか、すぐに目は固く閉じられた。
「日下部先生に診てもらおう。今日は安静にした方がいい。水、飲めるか？」
ストローを刺したペットボトルを差し出し、Aが飲んだ事を確認した。
かなり身体がキツイのか少しでも動くのが辛そうだ。
「藤川、青井を日下部先生の所に運んでくる。朝のカンファレンスに遅れるかもしれないと伝えておいてくれ。」
「わかった。その辺片づけといてやるから早く運んでやれ。」
藤川の好意に甘えることにし、俺はAを抱き上げた。
揺らさないように気を付け、できるだけ速く廊下を歩いた。
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フィアー(プロフ) - 本ニャンさん» ボードに書きました・・・ (2021年2月4日 13時) (
レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
本ニャン(プロフ) - OKです！ (2021年2月4日 13時) (レス) id: 4aed024ceb (このIDを非表示/違反報告)
フィアー(プロフ) - 本ニャンさん» ここではなんですので…ボードに書いて聞きたいこと聞いていいですか？ (2021年2月4日 13時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
本ニャン(プロフ) - フィアーさん» 大丈夫だと思います！私も持っていますが、ドラマとセリフが違うところや、カットされているシーンや構成が違ったりとしていましたので！ただ、小説の方も著作物なので丸々書いてしまうのは余り良くないかもしれません。 (2021年2月4日 13時) (レス) id: 4aed024ceb (このIDを非表示/違反報告)
フィアー(プロフ) - 本ニャンさん» コードブルーの小説でも大丈夫かな？ (2021年2月4日 13時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：本ニャン | 作成日時：2019年8月20日 18時
