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目が覚めると医局のソファーの上ではなかった。
パチパチと瞬きをしているとガチャリとドアの開く音がした。
「具合はどうだ。頭は痛くないか？」
ドアの所には手にビニール袋を提げた耕ちゃんがいた。
「だいぶと辛そうに寝ていたからな。ベットに運んだ。」
「ありがとう…頭はそんなに痛くないかな？気持ち悪くもない。」
「そうか。何か食べて薬を飲んだ方がいい。何がいい？」
耕ちゃんはビニール袋から色んな味のゼリーやスポーツドリンクなんかを出してくれた。
「ありがとう。あれ、今何時？」
「朝の6時半だ。」
それを聞き、私はとても驚いた。
カーテンが閉められていたので午前と午後の感覚が全くなかった。
きっと、耕ちゃんが偏頭痛の発作が起きている私を気遣ってくれたからだろう。
「本当にありがとう。ゼリーも私が好きなやつばっかりだ。よく知っているね。」
「何年一緒にいると思っている。医者を続けている年数より長いんだぞ。」
「そうだね。」
そう言って私達は笑いあった。
耕ちゃんの笑顔って安心するな…
子供の頃みたい…
私は1つゼリーを選び食べだした。
みかんのゼリーが一番美味しいと私は思う。
「天野奏が手術に同意した。」
突然何の脈絡もなく言うので驚いた。
思わず手からスプーンが落ちそうになった。
「あ、あの時何か呟いて出てったのは奏ちゃんの所に行ってたんだ。」
「ああ。言われたんだ。俺の笑顔を見ると大丈夫だと思えるって。」
「わかる気がするなぁ…私もさっき思ったもん。あぁ、耕ちゃんの笑顔って安心するなぁって。」
そう言った私を見て耕ちゃんは小さく微笑んだ。
でも、すぐに少し険しい顔つきになった。
「俺に手術をして欲しいといわれた。俺も約束すると言った。」
耕ちゃんが険しい顔つきになったわけ、大体わかった気がする。
耕ちゃんは今、救命科のドクター。
脳外科の患者である奏ちゃんの手術を優先することはできない。
でも…なかなか手術を決断しなかった奏ちゃんが耕ちゃんを信頼して決断したんだ。
その気持ちを…無駄にはしたくない。
「もし、奏ちゃんの手術があったらそっちを優先して。救命の事は任せて。」
そう言った私を見て耕ちゃんは何か言いたそうだったが
「わかった。だが、お前だけは無理するなよ。」
と言った。
そして、奏ちゃんの緊急手術が行われたのはこの数時間後の事だった。
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フィアー(プロフ) - 本ニャンさん» ボードに書きました・・・ (2021年2月4日 13時) (
レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
本ニャン(プロフ) - OKです！ (2021年2月4日 13時) (レス) id: 4aed024ceb (このIDを非表示/違反報告)
フィアー(プロフ) - 本ニャンさん» ここではなんですので…ボードに書いて聞きたいこと聞いていいですか？ (2021年2月4日 13時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
本ニャン(プロフ) - フィアーさん» 大丈夫だと思います！私も持っていますが、ドラマとセリフが違うところや、カットされているシーンや構成が違ったりとしていましたので！ただ、小説の方も著作物なので丸々書いてしまうのは余り良くないかもしれません。 (2021年2月4日 13時) (レス) id: 4aed024ceb (このIDを非表示/違反報告)
フィアー(プロフ) - 本ニャンさん» コードブルーの小説でも大丈夫かな？ (2021年2月4日 13時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：本ニャン | 作成日時：2019年8月20日 18時
