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「っ…！」
夜、医局で書類を片づけていると頭に痛みが走った。
「大丈夫か？」
「うん…」
痛みは一瞬だったので寝込むほどではなかった。
んー、疲れかな…？
「天気、悪くなるみたいだぞ。」
「本当…？やだなぁ」
実際に確認してみると藍沢先生の言う通りだった。
やだなぁ…
頭を抑えていると医局に白石先生が入って来た。
「…悔しいね、暁人君。」
藍沢先生の画面を見ながら白石先生が言った。
「移植医療は難しいな。命を救う方法はわかっている。なのに、臓器がなければその医療を提供することもできない。」
「そうだね…助ける方法があるのにね。」
「ああ。」
助ける方法があっても、できない場合がある。
それほど、悔しい事はないだろう。
移植医療はゴールの見えない道をずっと進まなければいけない。
以前、橘先生がこう言っていた。
「移植ってな、順番が回ってくるまでだいたい1000日待つんだ。綱渡りのような1000日なんだよ。毎晩寝る前は、明日はちゃんと目が覚めるだろうかと不安になり、目が覚めれば今日一日、血栓や感染症にならずに過ごせるんだろうかと心配になる…そういう毎日を乗り越えて、ようやく順番が回ってくる。でもその日、風邪で熱があったら…心臓は他の人に回される。わずかな体調の崩れで生きるチャンスを失うんだ。」
そう言った橘先生の横顔はとても苦しそうだった。
待っている本人も辛いけれど、その家族も辛いのだ。
ただ、一縷の望みを信じて…
「そうか…生きている内なら方法があるんだ。」
そう言って藍沢先生は医局を出て行った。
私と白石先生はその姿を呆然と見ていた。
「青井先生、顔色が悪そうだけど…大丈夫？」
白石先生が私を見てそう言った。
「うん。ちょっと頭痛いかなってぐらいだし…大丈夫。天気、悪くなるみたいで…」
「そっか。今より酷くなったら誰でもいいから言ってね。黙っているのだけはなしだから。」
「はーい…」
白石先生に念押しされ、目を逸らして返事をした。
しばらくはお互いに書類整理などデスクワークをしていた。
長くパソコンの画面を見ていたせいか、気分が悪くなった。
画面酔い…？
そう思いパソコンから目を離した。
ちょっとだけ、休もう…
いつものようにソファーへと横になった。
横になるとだんだんと眠くなり、気がつけばそのまま眠っていた。
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フィアー(プロフ) - 本ニャンさん» ボードに書きました・・・ (2021年2月4日 13時) (
レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
本ニャン(プロフ) - OKです！ (2021年2月4日 13時) (レス) id: 4aed024ceb (このIDを非表示/違反報告)
フィアー(プロフ) - 本ニャンさん» ここではなんですので…ボードに書いて聞きたいこと聞いていいですか？ (2021年2月4日 13時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
本ニャン(プロフ) - フィアーさん» 大丈夫だと思います！私も持っていますが、ドラマとセリフが違うところや、カットされているシーンや構成が違ったりとしていましたので！ただ、小説の方も著作物なので丸々書いてしまうのは余り良くないかもしれません。 (2021年2月4日 13時) (レス) id: 4aed024ceb (このIDを非表示/違反報告)
フィアー(プロフ) - 本ニャンさん» コードブルーの小説でも大丈夫かな？ (2021年2月4日 13時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：本ニャン | 作成日時：2019年8月20日 18時
