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妊娠している冴島さんを夜遅くまで突き合わせる訳にもいかないので冴島さんは早々に帰って行った。
冴島さんが帰った後、その場にはふんわりとした空気が漂っていた。
白石先生は難しい顔をして何か書類を書いていて…
緋山先生はメリージェーンに絡んでいて…
耕ちゃんはピスタチオの殻を黙々と積んでいる。
私はお酒を飲んでいないのにその場のふんわりとした空気に釣られてウトウトとしていた。
「ぬー…」
「A、寝るな。」
「寝てない、寝てない…」
「はぁ…」
なんて言いながらももたれかからせてくれる優しい耕ちゃん。
あー…落ち着くなぁ…
「だいたいさ、あの研究はずーっと私が続けてきたのね。論文ももう書いてたし。それを取り上げるってひどくない?」
どうやら緋山先生が前にいた病院との間で何かあったようだ。
「教授は私を戻す気なんかないの。緋山先生は救命が合ってますよ、しばらくいたらいいんじゃないですか、だって!」
「緋山先生のポジションに、もう別の若い人が入ってたらしいの。」
「あらららー、若い女にとられたの?」
「そうなのよ、若いのよ。可愛いのよ、何あれ!」
「いやいや、怒るとこそこじゃなきいでしょ。」
「白石!あんたがしっかりフェロー育てないからこんなことになるんだからね!」
「こっちだって苦労してんの!」
緋山先生のとばっちりにとうとう白石先生がキレた。
あーあ、もう収拾がつかないぞ〜。
「見て、このレポート!フェロー3人の特性と指導方針書けって、そんなのひと月見たくらいじゃわかんないよ。特に名取先生、あの人ホントわかんない。」
白石先生も大変だな〜…
まあ、私達の時も黒田先生とか橘先生が書いていたんだろうな〜…
黒田先生とかありのままをレポートに書いてそう。
「藍沢、また1人すました顔して。あんたねえ、半年後にトロントとか絶対許さないから!」
とうとう絡まれてしまった耕ちゃん。
ドンマイ…
そんな時、耕ちゃんのスマホが鳴って席を立った。
「緋山先生〜、カリカリしてたら可愛い顔が台無しだよ〜」
「あんた、飲んでないのになんでそんなにふわふわしてんのよ。眠いの?」
「んー?起きてるよー」
「ダメだ、青井睡眠タイムだわ。」
なんだかんだでお開きになり、その日は解散した。
私はちゃんと耕ちゃんに送り届けてもらったので無事に家に帰れた。
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フィアー(プロフ) - 本ニャンさん» ボードに書きました・・・ (2021年2月4日 13時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
本ニャン(プロフ) - OKです! (2021年2月4日 13時) (レス) id: 4aed024ceb (このIDを非表示/違反報告)
フィアー(プロフ) - 本ニャンさん» ここではなんですので…ボードに書いて聞きたいこと聞いていいですか? (2021年2月4日 13時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
本ニャン(プロフ) - フィアーさん» 大丈夫だと思います!私も持っていますが、ドラマとセリフが違うところや、カットされているシーンや構成が違ったりとしていましたので!ただ、小説の方も著作物なので丸々書いてしまうのは余り良くないかもしれません。 (2021年2月4日 13時) (レス) id: 4aed024ceb (このIDを非表示/違反報告)
フィアー(プロフ) - 本ニャンさん» コードブルーの小説でも大丈夫かな? (2021年2月4日 13時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:本ニャン | 作成日時:2019年8月20日 18時