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「ヘリで吐いたぁ？」
受け入れ準備をしている初療室ではそんな声が響いた。
「そ。よりによってヘリん中で。灰谷だけに吐いたーなんつってな。」
「笑えない…で、どうしたの？」
「飴あげたよ。たまたま持ってたから。んで遠く見てろーって。そしたらめちゃくちゃ素直に遠く見て飴舐めてやがんだよ、アイツ。」
乗り物酔いね…
いや、初めてのミッションで緊張したのかな？
灰谷先生を見るとまだ痛そうに胃をさすっていた。
「で、今日のヘリの担当は？」
「藍沢と横峯。」
「わ、なんかやらかしそう。」
「飴舐めてたりしてな。」
「まさか。」
「え、私飴あげたよ。朝、『飴持ってないですか。』って訊かれて。」
「あー…これは何かあるね。」
心配をしながらヘリの到着を待った。
運ばれてきた患者さんは17歳の女性で右足関節の開放骨折。
でも…
「宮本望海さん、17歳。呼吸、循環共に安定しています。妊娠15週です。」
「妊娠！？」
その言葉に藤川先生がわかりやすく動揺していた。
バケツにつまずいているし。
なんでかな？
ふと視線を外すと横峯先生が顔を青くして立っていた。
あーやっぱり。
「大丈夫？」
「すみません。大丈夫です。」
白石先生がそう声をかけたときだった。
「乗り物酔いするヤツがフライトドクターになろうとか、どうかしているな。」
藍沢先生が冷たく言いはなった。
「ファーストミッションで緊張するのは当たり前よ。どうしてそんな言い方でするかな。」
すかさず白石先生は言い返したが、藍沢先生は気にもとめていなかった。
「足関節の開放骨折だ。洗浄の準備。」
「聞いてないし。」
二人の雰囲気は最悪だ。
「あ、FASTします！」
灰谷先生がそう言った。
「誰か、神経ブロックしてくれ。」
藍沢先生がそう言うと唯一手が空いていた名取先生が灰谷先生からプローブをさりげなく取った。
さては神経ブロック苦手だな…
「坐骨神経だ。わかるな。」
「あ、はい！」
それでもやる灰谷先生、えらいよ！
「あー、見えました。元気ですよ。」
胎児を診た名取先生がそう言った。
本当に見れてるの…？
「あ、灰谷先生落ち着いて。そうすればちゃんと出来るから。」
灰谷先生が横で顔を青くして緊張していた。
横峯先生もまだ立ったままだし…
このままで大丈夫かな…？
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フィアー(プロフ) - 本ニャンさん» ボードに書きました・・・ (2021年2月4日 13時) (
レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
本ニャン(プロフ) - OKです！ (2021年2月4日 13時) (レス) id: 4aed024ceb (このIDを非表示/違反報告)
フィアー(プロフ) - 本ニャンさん» ここではなんですので…ボードに書いて聞きたいこと聞いていいですか？ (2021年2月4日 13時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
本ニャン(プロフ) - フィアーさん» 大丈夫だと思います！私も持っていますが、ドラマとセリフが違うところや、カットされているシーンや構成が違ったりとしていましたので！ただ、小説の方も著作物なので丸々書いてしまうのは余り良くないかもしれません。 (2021年2月4日 13時) (レス) id: 4aed024ceb (このIDを非表示/違反報告)
フィアー(プロフ) - 本ニャンさん» コードブルーの小説でも大丈夫かな？ (2021年2月4日 13時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：本ニャン | 作成日時：2019年8月20日 18時
