3rd 12 ページ13
「え、皆耕ちゃんが戻ってくるの知ってたの！？何で教えてくれなかったの！？」
カンファレンスが終わり、初療室の用意をしているときに私は緋山先生からそんな話を聞いた。
「藍沢先生が青井先生には黙っててほしいって。」
「やること小学生…」
「そんな時からの付き合いじゃないですか。」
冴島さんがそう言った。
確かにそうだけどさー
何で私だけ…
私は頬をプーっと膨らませた。
「ほら拗ねないのー」
緋山先生に頬をグリグリされた。
「うー」
不本意でしかない…
って、フェローがめっちゃこっちを見ているよ。
「青井先生…可愛い。」
何言ってるの横峯先生、助けてよ。
「えっと、助けた、ほうがいいんじゃ。」
灰谷先生よく言った、うん、助けて。
「小学生…」
「誰が小学生よ！成人してるわよ！って名取先生より年上なんだよ！？」
「あーはいはい。すみませんでした。」
謝る気ないな…名取先生…
「緋山先生、ちゃんと名取先生のこと教育してよ。」
「なんで私よ。」
あ、名取先生もスッゴい顔してる。
面白い。
勝ち誇った笑みを名取先生に向けた。
「そんな事するから小学生って言われるんですよ。」
「冴島さん、今日私に厳しいね。」
「はいはい、喋るだけじゃなくて手を動かすよーもうすぐ白車来るからー」
白石先生がそう言ったので作業に集中した。
その夜、私は夜勤ではなかったので家に帰る事にした。
いつぶりに帰るだろー？
とにかく布団でゆっくり寝よっと。
病院を出ようとすると見慣れた後ろ姿が見えた。
「耕ちゃん！今、帰り？」
「Aか。」
「ねえ、言いたいことあるけどわかるよね？」
私がそう言うと耕ちゃんは少し目線をずらし、
「言ったと思うんだかな。」
「だとしたら大分と言葉足らずだけど。」
私は耕ちゃんの服の裾を掴んで前後に揺らした。
「あ、担当医新海に変わるかもしれないがいいか？」
「別に構わないけど。あ、そっか。もう脳外科じゃないからか。」
ここ数年に酷くなった偏頭痛は今まで耕ちゃんに診てきてもらった。
でも、救命に来たことで担当が変わるそうだ。
まぁ、そりゃそうか。
「Aがいいなら新海に変わってもらうが…まぁ、いいや。」
「え、何か言いかけたよね。ちょっと！」
そのあとも雑談をしながら二人で帰った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 841人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
フィアー(プロフ) - 本ニャンさん» ボードに書きました・・・ (2021年2月4日 13時) (
レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
本ニャン(プロフ) - OKです！ (2021年2月4日 13時) (レス) id: 4aed024ceb (このIDを非表示/違反報告)
フィアー(プロフ) - 本ニャンさん» ここではなんですので…ボードに書いて聞きたいこと聞いていいですか？ (2021年2月4日 13時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
本ニャン(プロフ) - フィアーさん» 大丈夫だと思います！私も持っていますが、ドラマとセリフが違うところや、カットされているシーンや構成が違ったりとしていましたので！ただ、小説の方も著作物なので丸々書いてしまうのは余り良くないかもしれません。 (2021年2月4日 13時) (レス) id: 4aed024ceb (このIDを非表示/違反報告)
フィアー(プロフ) - 本ニャンさん» コードブルーの小説でも大丈夫かな？ (2021年2月4日 13時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：本ニャン | 作成日時：2019年8月20日 18時
