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「はい。目、冷やせよ。」
耕ちゃんが冷たい缶ジュースをくれた。
「ありがと…最近泣いてばかりだからコンタクト入れてないや。」
眼鏡を外して目を冷やした。
「…ばぁちゃん、俺達の事を育てていて、嬉しかったのか…？」
突然そんな事を言っていた。
「白石に言われたんだ。ばぁちゃんは嬉しかったはずだって。」
「…私は…今日のおばあちゃんを見て、嬉しかったんだなって思ったよ。」
缶ジュースを目から離した。
「そりゃ、大変だったと思うよ。もともと貧乏だったのに私まで引き取って。おまけに私は病院代だってかかってる。いくらお母さん達の遺産が多かったからって決して楽だったわけじゃない。」
それでも…
「それでも…嬉しかったたんだよ。おばあちゃんは。」
また缶ジュースを目に当てた。
「ねぇ。私、決めた。」
耕ちゃんは缶コーヒーを飲む手を止めた。
「皆に話すよ。私が救命医になるまでの事。耕ちゃんも、知りたいでしょ？」
私は今までずっと独りぼっちだった。
お母さん達はいなくなっちゃったし、おばあちゃんには苦労ばかり掛けていたから。
でも…それは私の考えすぎだった。
確かに苦労は掛けていたけど…
私は独りぼっちじゃなかった。
ちゃんと…一緒にいてくれる人がいた。
それが分かった。
もう…独りぼっちじゃない。
今の私にはおばあちゃんも耕ちゃんも救命の皆もいる。
私だけがいつまでも殻に閉じ籠っているままじゃ駄目だ。
「いいのか？今でも…怖いんだろ？」
耕ちゃんは心配そうに言った。
「怖いよ。トリアージタグだって、話すことだって。でも…」
私はちゃんと耕ちゃんの目を見た。
「逃げてばかりじゃ駄目。ここで…私は変わりたい。あの日の自分に『私は大丈夫』だって胸はって言えるようになりたい。」
あの日…お母さんとお父さんが亡くなったあの日…
私には絶望しかなかった。
そんなあの日の自分に…
「耕ちゃん…私は…大丈夫。強がりの大丈夫じゃなくて…救命の皆がいるから大丈夫！」
いつの日か、三井先生が教えてくれた。
『強くないから仲間がいる。』
まさにその通りだ。
「ちゃんと話すよ。私は逃げない。」
その後、フェローの皆と冴島さんは屋上に来てくれた。
「疲れているのに…ごめんなさい。今から…私の昔話をします。」
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本ニャン(プロフ) - シロップさん» 物語の中身としてはあまり気にせず思いきって書くことがポイントです！気にしすぎるとかえって書きたい事が書けませんからね。あとは他の作品を読んでいいと思った事はどんどん真似しましょう！たくさん書くことが一番良いです！参考にしてもらえたら嬉しいです(*^^*)っ (2018年7月14日 18時) (
レス) id: 5208eaeae5 (このIDを非表示/違反報告)
シロップ(プロフ) - 本ニャンさん» 作品を書く時のコツとポイントを教えてくださいませんか？ (2018年7月14日 8時) (レス) id: a9e4616003 (このIDを非表示/違反報告)
本ニャン(プロフ) - ルビーさん» はい！何時でもコメントしてくださいね！応援してます！ (2018年6月15日 23時) (レス) id: 5208eaeae5 (このIDを非表示/違反報告)
ルビー(プロフ) - いえ！またアドバイスしてもらってもよろしいでしょうか？ (2018年6月15日 23時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
本ニャン(プロフ) - ルビーさん» そう簡単な事ではないですが、勇気を出すことも大切だと思います！違反を受けてしまった場合は素直に削除するしかありませんけどね。この拙い言葉でルビーさんが勇気を出してくれれば私は嬉しいです！生意気ですみませんm(__)m (2018年6月15日 22時) (レス) id: 5208eaeae5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：本ニャン | 作成日時：2018年5月11日 7時
