18話 ページ19
Aside
やってしまった…
迷惑をかけないつもりがとんだ大迷惑となってしまった。
分かっていた、発作になりかけていることも、熱が上がってきていたことも。
でも…寮の仕事をしなくなると、本当に私のいる意味が無くなってしまう…
それが…怖かった…
アイツらなんかに言われた事なんて今まで気にしていなかった。
でも…何故か怖くなった…
何で…
目が覚めた。
病院だった。
さっき抜いたはずの点滴とカニューレはまたつけられていた。
…カニューレ、嫌いだな…
これがないと苦しくなるのだけど。
ふと、手が温かい事に気がついた。
万年冷え性の私の手が温かいなんて…
温かさの正体は大和さんだった。
ずっと…側にいてくれたのか…
手を少し動かすと大和さんが起きた。
「っ！起きたんだな。良かった。」
安心仕切った顔をしていた。
「もう苦しくないか？熱は？他は大丈夫か？」
私はこの人にどれだけの心配と迷惑をかけたのだろうか…
「…て…」
「え？」
「…やめ…て…」
『やめて』
そう言うと大和さんは驚いていた。
優しくされたから…
私は怖いと思ってしまったんだ。
私は…
「私にもう構わないでください…」
我ながら真顔で言えたと思う。
でも…私は本当にいいのか…？
本当に…独りぼっちで…
これからイ ジ メにあっていてもいいのか…？
「嫌だね。」
私の疑問はこの一言で全て消え去った。
「嫌だね。俺は、お前さんが大切な人だと思ってる。」
やめて…
「大切な仲間だとも思ってる。」
やめて…
「IDOLiSH7にも、俺自身にとっても欠かせない人なんだ。」
やめて…
「だから＿＿」
「やめてよ！！」
いつの間にか私は叫んでいた。
苦しくなることも忘れて…
「どうせ…どうせ私は所詮物なんだよ！氷なんだよ！！誰かの役にたたないとただのガラクタなの！ガラクタは何にも思っちゃいけないの！！だから…これ以上…」
息が苦しくなった。
それ以上は喋れなかった。
「嫌だね。」
大和さんはまた言った。
「俺は、お前をそんな風に見てない、見るつもりもない。それはIDOLiSH7の皆も同じだ。だから…」
「もう、自分を圧し殺さなくていい。」
私の中で何が壊れる音がした。
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本ニャン(プロフ) - 優香さん» ありがとうございます！ (2018年4月23日 22時) (
レス) id: 5208eaeae5 (このIDを非表示/違反報告)
優香(プロフ) - お誕生日おめでとうございます！！ (2018年4月23日 22時) (レス) id: 49d81e9e59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：本ニャン | 作成日時：2018年3月25日 20時
