35話 ページ36
太宰side
森「やぁ、太宰君。久し振りだね。」
森さんは私に微笑みかけた。
私は無表情で森さんを見た。
太宰「何の用ですか?私がAの処に行かないようにする為だすか?」
森「察しがいいね。でも、此はA君に頼まれた事なんだよ。」
Aが…?
森「A君は自分の意志で戻って来たのだよ。」
太宰「なっ…」
私は驚きを隠せなかった。
Aが…自分の意志で…
森「でもね、太宰君。Aが戻ってきた理由の方が驚くよ。私の推測だけど、あの子は武装探偵社を守る為に戻って来たと思うよ。」
私達を…守る為…!?
森「願い石の事は君も知っているだろう。其の石を私が使えば君達を消すなんて一瞬だからね。」
Aは恐らく、織田作が私に残した手紙を勝手に読んだのだろう。
押し入れに入れていたのに手紙が無くなっていたから。
私はAに死神が石に関係している事は云った事がない。
なのに知って…
私がごちゃごちゃ考えていると
森「太宰君。実はね、あの石はもう、願い石じゃないんだよ。」
え…!?
太宰「どう云う事ですか!?」
私は森さんに詰め寄った。
森「織田君が…織田君が、石に願ったんだ。『死神を閉じ込める石になれ』ってね。」
織田作が…真逆、Aの為に…!
森「私は其を伝えたかったのだけど…こんなナリだから誤解されているんだ。」
太宰「織田作…ん、待って下さい。今、Aはその事を知らないんですよね?」
森「あぁ、そうだよ。」
ここで1つ、私に考えが浮かんだ。
Aは森さんが石を使うと思っている。
でも、其を止める為に此処に戻った。
死神が出たときに願いが叶う…
真逆…!?
最悪の事態が頭をよぎった。
太宰「森さん…リパービレッジの場所を教えて下さい。」
森「いいけど…どうしたんだい?」
もしかするとの考えだけど…
私は森さんにこう云うとリパービレッジの場所を教えてくれた。
太宰「Aは…タヒぬつもりなのかもしれない…!」
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本ニャン(プロフ) - hiさん» ありがとうございます。受験と両立出来るように頑張ります! (2017年10月9日 9時) (レス) id: 014e2025ab (このIDを非表示/違反報告)
hi - 凄く楽しかったですこれからも頑張ってください (2017年10月9日 9時) (レス) id: 8a1cd5ab5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:本ニャン | 作成日時:2017年1月3日 13時