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23話 ページ24

僕が持つ、Aさんの第一印象は『優しい人』だ。



Aさんと出会った時、Aさんは太宰さんの入水に巻き込まれて川に流れていた。



其の二人を助けたのが出会いだった。



普通…入水なんかに巻き込まれたら怒るのが当たり前なのに…



Aさんは『治さんも助けてくれた人も風邪引くよ。』と云ったのだ。



全く怒らなかった。



自分も濡れて風邪を引くかも知れないのに…



でも、Aさんは唯の優しい人じゃなかった。



入社試験の時、僕は爆弾に覆い被さって爆風を防ごうとした。



爆弾は偽物だったけど…



其の時のAさんは『自分の体を大事にして!』と僕を怒ってくれた。



しかも…泣き乍…



どうやらAさんは入水に巻き込まれて熱が出ていたらしく、入社試験の内容を知らなかったらしい。



試験だと知った後でもAさんは『自分を犠牲にしてはいけない。』と云っていた。



そこから僕の持つ、Aさんの第二印象が『人を思いやる優しい人』になった。



だから…僕は…



Aさんが自らポートマフィアに戻っただなんて…信じたくなかった。



そして…神社が見えてきた。



人影も見える…



もしかして…!



敦「Aさんっ!!」



僕は叫んだ。



A「…久し振りだね、中島君。」



Aさんは微笑んでいた。



敦「Aさん、ポートマフィアに自分から戻っただなんて嘘ですよね?さぁ…帰りましょう…!」



僕は手を差し出した。



しかし、Aさんが其の手を取る事はなかった。



敦「A…さん…?」



A「ごめんね、中島君。私に其の手を取る事は出来ない。」



Aさんの青い目は冷たい目になっていた。



A「私は自分の意思で戻った。もう…探偵社には戻れない。」



Aさんは僕の方に歩いてきた。



そして…銃を突き出してきた。



敦「Aさん…何で…!?」



A「…こうなる運命なのよ。私は…『産まれてはいけなかった子供』と気付いたから!!」



産まれては…いけなかった子供…?



僕はAさんの云った事が理解出来なかった。



A「見せて上げる。昔…記憶を見せる事の出来る異能力者に会った事が有るの。」



Aさんは銃を下ろして、自分の額と僕の額を引っ付けた。



A「異能力…『合わせ鏡』。」



次の瞬間、僕の意識は途切れて…



次に目を開けた時は『まだ』綺麗だった時のリパービレッジだった。

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本ニャン(プロフ) - hiさん» ありがとうございます。受験と両立出来るように頑張ります! (2017年10月9日 9時) (レス) id: 014e2025ab (このIDを非表示/違反報告)
hi - 凄く楽しかったですこれからも頑張ってください (2017年10月9日 9時) (レス) id: 8a1cd5ab5f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:本ニャン | 作成日時:2017年1月3日 13時

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