【イナズマイレブンオリオンの刻印】神を司る戦士 (ページ12)

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プレーはそのまま続行され、韓国側がシュート体勢に入った。

「さあて、このペク様が止められるかな。レッドブレイク！」

「させるかーっ！スピニングフェンス！」

韓国が放ったシュートを風丸先輩が防いだ。

本当に互角の戦いが続いている…

「何っ！俺のシュートを止めただと！」

韓国の選手は相当自身があったのかとても悔しそうだった。

そんな時またイレブンバンドが何かを受信する音が聞こえた。

韓国側の様だったようでそれを確認した選手は何やら不敵な笑みを浮かべていた。

嫌な予感しかしない。

「みんな、まだまだ始まったばかりだ！落ち着いていくぞ！」

キャプテンは皆をそう鼓舞した。

それを聞いてもなお、ボクの胸騒ぎは治まらない。

キャプテンから稲森先輩にボールが渡った瞬間だった。

韓国の選手が稲森先輩に体当たりしたのだ。

誰がどう見てもラフプレーだがホイスッルが鳴る事はなかった。

そしてそのまま韓国側のラフプレーは続いた。

「なんだあいつらは！」

灰崎君の怒りが露わになっていた。

いや、この状況で何も思わない人はいないだろう。

「激しいプレイで相手の冷静さを欠かせる。それが韓国のプレイだ。」

「だが確かな実力を持っている。」

先輩方の言う通りだ。

今の灰崎君は韓国の思うつぼなのだ。

「落ち着くんだ！」とキャプテンが叫ぶが、韓国の選手はキャプテンの目の前まで来ていた。

「バイソンホーン！」

韓国は強力なシュートを放った。

「風神雷神！」

キャプテンも必殺技を繰り出した。

しかし、別の選手がゴール前でスライディングをし発生した砂埃のせいでキャプテンの視界は隠された。

砂埃が晴れた時にはボールはゴールを貫いていた。

「酷い…」

思わず声が漏れた。

明らかな妨害にフィールドにいる選手も、ベンチ側も怒りを覚えた。

ただ2人を除いて…

「円堂が止められなかったのは、妨害のせいじゃない。」

「ああ。敵のエースはただ者ではなさそうだな。」

鬼道先輩と豪炎寺先輩はそう言っていた。

ベンチから見えない何かがあるのか。

でも、韓国側のイレブンバンドから通知音がした時を皮切りにラフプレーが酷くなった。

監督の指示なののは間違いない。

そして笛を吹かない審判…

この試合は本当に何かがおかしい。

違和感の答えをすぐに導き出すことは出来なかった。