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『そもそも大動脈断裂じゃ可能性はほとんどない。わかるな。骨盤骨折の女性も危険な状態だ。』
きっと、白石先生はこの事に気づいていて、灰谷先生に諦めさせるために藍沢先生に連絡したんだ。
藍沢先生が灰谷先生に諦めるよう説得するが灰谷先生は心臓マッサージを止めなかった。
その時だった。
胸腔内から大量の血液があふれだしてきた。
『大動脈破裂だ。これで可能性はゼロだ。諦めろ、灰谷。』
藍沢先生の冷たい声が聞こえた。
これは…ダメだ…
その時、白石先生が私達の元へ来た。
「おばあさんは腸管脱出があって血圧も落ちてきてる。私は一緒に救急車で翔北に向かう。灰谷先生はあの女性と翔北に向かって。」
「…この人は？」
灰谷先生はそう訊いた。
白石先生は救急隊員に向かって灰谷先生の質問に答えた。
「翔北に運んで死亡確認をします。医師は同乗しますが治療はしません。」
「わかりました。」
このやり取りを見ていた大島さんは血相を変えて叫んでいた。
「待って！死亡確認って…やだ…さっき手を動かしたって…」
「あの方は助かりません。残念です。」
白石先生がそう言うと大島さんは暴れ出した。
「将君、将君！ねえ、起きて！先生！助けて、先生！」
「灰谷先生、固定し直して搬送して。青井先生は男性に同乗して。」
白石先生の指示を受け私は大島さんの元を離れた。
「灰谷先生。彼女をお願い。閉胸とかはやってしまうから。」
私がそう言うと灰谷先生は無言で彼女の元へ行った。
「雪村さんもお願い。」
「…はい。」
雪村さんも灰谷先生の後について行った。
大島さんの乗った救急車の扉が閉まる直前、大島さんの叫びが聞こえた。
ああ…あの頃の私の様だ…
私は救急車のなかで男性…大島さんの閉胸を始めた。
結婚したばかりなのに…
神様にはそんなこと関係ないみたいだ。
「あれ…」
私は閉胸をしながらあることに気づいた。
ケガ…左半身に集中している…？
気のせいかと思ったけど、そんなことはないみたいだった。
確か、線路で立ち往生していたおばあさんを助けて2人はケガをしたんだよね…
もしかして、将さんの左側に誰かがいた…？
まさか…
これは美央さんに伝えないと…
私はそう決心して閉胸を進めた。
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本ニャン(プロフ) - 咲空さん» ありがとうございます！劇場版も喜んで貰えるように頑張ります！！ (2022年4月5日 20時) (
レス) id: 4aed024ceb (このIDを非表示/違反報告)
咲空(プロフ) - 3rdシーズン完結お疲れ様でした！！青井先生と藍沢先生の関係性がとても魅力的で最後まで楽しく読ませていただきました(*^^*)。劇場版の方もとても楽しみにしてます✨無理のない範囲で更新頑張ってください！ (2022年4月5日 19時) (レス) @page39 id: ce397de9af (このIDを非表示/違反報告)
本ニャン(プロフ) - 夕紀潤さん» ありがとうごございます！この言葉を励みに頑張ります！！ (2021年9月12日 8時) (レス) id: 4aed024ceb (このIDを非表示/違反報告)
本ニャン(プロフ) - マナさん» 質問等はボードで受けます。以後、コメント欄でこのような事はしないでください。 (2021年9月12日 8時) (レス) id: 4aed024ceb (このIDを非表示/違反報告)
夕紀潤(プロフ) - 最初から一気読みしました。続き楽しみにしています。試験大変だと思いますが頑張ってください。 (2021年9月12日 2時) (レス) id: 965750ff3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：本ニャン | 作成日時：2021年4月24日 21時
