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耕ちゃんの言葉が私の中でうまく呑み込めなかった。
「こ、耕ちゃん?ちょっと、何言ってるのか…」
「そのままの意味だ。一緒にトロントに来て欲しい。」
突然どうしたんだ、この男!!
私の頭はパニックだった。
落ち着け落ち着け…
「冗談なんかじゃないからな。」
耕ちゃんは本当に真剣そうにそう言った。
…ちゃ、ちゃんと考えないと…だね…
でもさ、
「どうして、そう思うの?」
私は耕ちゃんに問いかけた。
「この前、お前に言われて思ったんだ。近くで支えて欲しいって。」
耕ちゃんは私の事を真っ直ぐ見た。
「でも、私、頼りないでしょ?」
「そんなことはない。十分すぎるぐらいだ。」
耕ちゃんは続けた。
「俺にはもったいないくらいなんだ。それだけ、Aの存在が大きいんだ。」
耕ちゃんにこんなことを言われたのは初めてだ。
なんか、照れくさいな。
「Aが倒れた時、ケガしたとき、気が気じゃなかった。この先、俺の知らない所でそうなるのは嫌だ。ずっと側にいて欲しい。あの頃のように。」
「あの頃って…子供の頃って事?」
耕ちゃんは頷いた。
「今まで…言い方は悪いが、Aのいる事が当たり前だと思っていた。だから、この前お前にああ言われるまで気づかなかった。気づけなかった。同時に嫌だと思ったんだ。失いたくないんだ…これ以上、家族を失いたくないんだ。」
そう言った耕ちゃんの顔はとても悲しそうだった。
「側に、いて欲しいんだ。」
「…大丈夫。私は、いなくならないよ。」
考えたけど、この言葉しか思いつかなかった。
「…それに、安心するんだ。Aが側にいると。元気が出るんだ。」
耕ちゃんは少し笑った。
「俺の中で、大切な存在になっていたんだ。」
その言葉で私の心はギュッと握りつぶされたかのような気分になった。
悲しいんじゃなくて、嬉しくて。
「A、今から言う事は、嘘じゃないからな。これ以上の言葉はもう思いつかない。」
「俺と、結婚してくれ。」
時が止まった気分だった。
予想外のことに、心は追いつかなかった。
でも、頭は冷静だった。
「ありがとう。でも、ごめん。私はトロントには行けない。」
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本ニャン(プロフ) - 咲空さん» ありがとうございます!劇場版も喜んで貰えるように頑張ります!! (2022年4月5日 20時) (レス) id: 4aed024ceb (このIDを非表示/違反報告)
咲空(プロフ) - 3rdシーズン完結お疲れ様でした!!青井先生と藍沢先生の関係性がとても魅力的で最後まで楽しく読ませていただきました(*^^*)。劇場版の方もとても楽しみにしてます✨無理のない範囲で更新頑張ってください! (2022年4月5日 19時) (レス) @page39 id: ce397de9af (このIDを非表示/違反報告)
本ニャン(プロフ) - 夕紀潤さん» ありがとうごございます!この言葉を励みに頑張ります!! (2021年9月12日 8時) (レス) id: 4aed024ceb (このIDを非表示/違反報告)
本ニャン(プロフ) - マナさん» 質問等はボードで受けます。以後、コメント欄でこのような事はしないでください。 (2021年9月12日 8時) (レス) id: 4aed024ceb (このIDを非表示/違反報告)
夕紀潤(プロフ) - 最初から一気読みしました。続き楽しみにしています。試験大変だと思いますが頑張ってください。 (2021年9月12日 2時) (レス) id: 965750ff3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:本ニャン | 作成日時:2021年4月24日 21時