【コード・ブルー】空へ【3rdシーズン後編】

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あれからHCUを覗いてみると冴島さんと藤川先生が何か話していた。



2人の様子を見るに、納得のいく答えが出たのだろう。



よかった…



私は自分の事でないのに嬉しくなった。



あとから冴島さんと藤川先生からそれぞれお礼の連絡が来た。



私、そんな大したことしてないのに…



とりあえず私は「2人が納得いく答えが出てよかったよ」と返しておいた。



あとは…耕ちゃんだけかな…



少し前、耕ちゃんが奏ちゃんの元へ向かっているのを見かけた。



何をしに行ったかはわからないが、そっとしておこうと思った。



「ふわあ…疲れたな…」



医局でカルテ整理をしているとなんだか眠くなってきた…



早く終わらせて帰ろう。



そう思って気合を入れ直すと何やら顔をつままれた。



「どうだ。目は覚めたか？」



「…もう少し、起こし方なかったの？」



犯人は耕ちゃんだった。



「それで終わりか？」



「うん。終わらせて帰ろうかなーって。」



耕ちゃんは私のパソコンを覗き込んだと思ったら、保存を押してパソコンの電源を落とした。



「え！？なっ！？」



「明日でもいいやつだ。ちょっと話がしたい。」



私、今日これ多いな…



なんて思っていると上着を手渡された。



どうやら屋上に行くみたいだ。



私は上着を受け取りともに屋上へ向かった。









　









　









外はもう真っ暗だった。



風はそんなに吹いていないが、昼間に比べたら少し肌寒い。



「…で、話って？」



私は耕ちゃんにそう言った。



「…トロント、行くことにした。」



突然そう言うもんだから頭が追い付かなかった。



「…そうなんだ。」



「彼女は…諦めていなかった。お前の言う通り、俺が決めつけてるだけだった。」



「…うん。」



「俺はトロントに行く。そこでもっと腕を磨いてくる。」



そう言った耕ちゃんの瞳に、迷いはなかった。



「そっか。耕ちゃんが決めた事なら私は全力で応援する！きっと、おばあちゃんも喜んでるよ。次の休み、ちゃんと報告行ってきなよ！」



「ああ。」



「…てか、その報告のためだけにここに来たの？医局で言ってくれてもよかったのに。」



私がそう言うと耕ちゃんは何か決心したような顔になった。



「え、どうしたの？」



「…お前に、伝えたい事がある。」



耕ちゃんは一息ついてこう言った。









　













「トロントに、一緒にきてくれないか?」

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