百二十七 ページ7
「………………っ！！？」
数秒後、ようやく、事の重大さに気づいた。
「柊さん！？僕らのことわかる！？」
「柊！」「柊さん…！」
『…………脚…』
僕らの言葉には答えず、ボソッと呟いた。
『なんか…痛い』
1ヶ月半ほど眠ってたからか、声は嗄れている。
「え……ああ、左足が骨折してるらしい」
『……へぇ』
寝転んだまま話す柊さんの手をとって座らせる黒崎さん。
介護してるみたい…。
『………なんでここに？』
「……こないだ。越してきた」
『……』
この二人じゃあ、話が全く続いていない。
……それよりも。
謝らないと……
はやく……
そうは思ってもやっぱり気まずくて
何も言えなかった。
「…………先生に言ってくる。ついでに、学校にも連絡入れてくるから」
その空気を察したのか、黒崎さんが財布と携帯を持って立ち上がった。
「…あとは遥に任せるから」
……遥くん？
バッと後ろを振り向くと
紙袋を手に持った、遥くんが立っていた。
呆然としている。
そんな遥くんの頭を、すれ違いざまに叩いた黒崎さん。
そして、我に返ったようにハッとした。
「………あ……、」
ゆっくりとした足取りでこちらに歩いてくる。
遥くんは
ゆっくりと柊さんの手を触った。
「………温か……………」
………小さくそう呟いた。
「………生きてる………っ」
そう言った遥くんは、手の紙袋を地面に落とした。
そして
『うっ……わ……』
柊さんに思いっきり抱きついた。
________________________________________
姉弟愛………！
そして相変わらず黒崎さんのイケメン具合。男じゃない？
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なず@ヴィル様の旦那です(プロフ) - 弟くんのシーンで号泣しましたあべあぼばぁあ！！！ (2021年1月19日 23時) (
レス) id: c2e37a127a (このIDを非表示/違反報告)
クラ - この小説読んで、凄いスッキリしました！ てかみんな仲良すぎクラスやなぁ。夢主良い人すぎ… (2020年4月11日 20時) (レス) id: 0309de6cd6 (このIDを非表示/違反報告)
杏 - 5年の春にこれ読んで衝撃受けたんだけど、題名忘れて見る事ができないまま一年たち、今日また巡り会えた。すっごい感動。こんな素晴らしい作品作ってくれてありがとう (2018年3月21日 23時) (レス) id: 636a061378 (このIDを非表示/違反報告)
儚音 - とっても面白く感動しました！お話の内容がとっても細かくてとても素敵なお話でした！ありがとうございました！！ (2017年8月26日 1時) (レス) id: 5d49b86cf8 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 結局制裁もなく100話以降は見る価値も無い凡作 (2017年5月12日 20時) (レス) id: bc7cc4db89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茘枝 | 作成日時：2016年7月2日 11時
