II−12 ページ44
他の人なら言うかもしれないけど、柊さんと黒崎さんだからなぁ……。
頭が、一気に冷静になった。
「………殺せんせー」
「ん？どうしました？カルマくん」
「大阪、連れてって」
「………はい？」
俺の言葉に、素っ頓狂な声を上げた。
「俺、柊さんに謝りたいことがあるから」
懇願するように見上げた。
「………すみませんが、それは無理ですねぇ」
「っなんで！」
「約束したんです、柊さんと」
俺の頭に触手を静かに置いた。
「今朝、柊さんが先生を訪ねてきました。
《多分、赤羽は大阪に連れてってくれって言うと思うけど、絶対に連れてくんな》とのことです」
「な、んで……」
「《後悔しているはずだから》」
殺せんせーの言葉で、少し動揺した。
「《殺せんせーがもし、私たちが大阪にいることを言ったなら、謝りに来ようとするから。
帰ってから話はゆっくり聞くから、それまで待ってろ》と」
俺の頭を、触手で少し撫でた。
「なにがあったのかはわかりませんが
帰ってくるまで一緒に待ちましょう」
まさか
まさか、本当になるとは思わなかった。
ただ怒りに任せて言った言葉なのに。
《しばらく顔見せないで》は、つい口からすべり出た言葉で
なんて、言い訳紛いの言葉が頭を渦巻く。
ただ
「ごめん……柊さん………」
謝ることしか出来なかった。
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なず@ヴィル様の旦那です(プロフ) - 弟くんのシーンで号泣しましたあべあぼばぁあ！！！ (2021年1月19日 23時) (
レス) id: c2e37a127a (このIDを非表示/違反報告)
クラ - この小説読んで、凄いスッキリしました！ てかみんな仲良すぎクラスやなぁ。夢主良い人すぎ… (2020年4月11日 20時) (レス) id: 0309de6cd6 (このIDを非表示/違反報告)
杏 - 5年の春にこれ読んで衝撃受けたんだけど、題名忘れて見る事ができないまま一年たち、今日また巡り会えた。すっごい感動。こんな素晴らしい作品作ってくれてありがとう (2018年3月21日 23時) (レス) id: 636a061378 (このIDを非表示/違反報告)
儚音 - とっても面白く感動しました！お話の内容がとっても細かくてとても素敵なお話でした！ありがとうございました！！ (2017年8月26日 1時) (レス) id: 5d49b86cf8 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 結局制裁もなく100話以降は見る価値も無い凡作 (2017年5月12日 20時) (レス) id: bc7cc4db89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茘枝 | 作成日時：2016年7月2日 11時
