君からおっぱとよばれた日3 [BTS]

それから… ページ39

Aside



久しぶりにBTSの宿舎を訪れる。



あれから２０年の月日が流れ、
宿舎には、今は誰も住んでいない。

けれど、
たくさんの思い出の詰まったこの部屋をジンオッパが買い取って、
そのまま残してくれた。




10歳の誕生日、
私のもとに送られてきた宿舎のスペアキー。



“ウリマンネA
ずっとずっと愛してる

　 オッパたちより”



そんな手紙が添えられていた。








そして、
今日、
「オッパたちに大切な話があるの。」
と、わがままを言って、
宿舎に集まってもらっていた。


オッパたちの宿舎から、両親のもとに帰ってからも、何度か会ったりはしたけれど、
宿舎でオッパたち全員とそろって会うのは、20年ぶりだ。








婚約者「さすがに緊張する…」

A「大丈夫だよー。みんな優しいよ？」

婚約者「いや、そういう問題じゃないから！」

A「ふふふっ。」



いざ、
玄関を開けようとすると、彼が真剣な表情でそんなことを言うから、思わず笑ってしまった。




そう。
今日オッパたちに集まって貰ったのは、
私の大切な人を紹介するため。









緊張している様子の彼の手を取って、鍵を開ける。

玄関のドアを開けると、
そこには、昔と同じ7足の靴が、あの時とは違って、きちんと揃えられて並んでいた。




私の彼は、


ジンオッパみたいにいつも前向きで、

ユンギオッパみたいに大切にしてくれて、

ホソクオッパみたいに笑顔が素敵で、

ナムジュンオッパみたいに賢くて、

ジミンオッパみたいに可愛くて、

テテオッパみたいに少年の心を持っていて、

グーオッパみたいにいつも私の気持ちを分かってくれる。


そんな人。

だから、
私がこんな素敵な彼にめぐり逢えたのは、沢山の愛をくれたオッパたちのおかげだよ。







A「オッパー！ただいま！」



私は、彼の手をしっかりと握って、懐かしい部屋の中へと入っていった。





END

作者より→←day26 さよなら

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す