発熱-2 ページ6
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伊沢『すまん、水上!妹が熱だして、今検温中。多分39度はある。アドバイス求む。』
水上『Aちゃん、熱性痙攣起こしたことありますか?あるなら今すぐに救急外来に。痙攣経験無くても、だいぶ熱が高いので、水分取って首回りを冷やしながら早めに病院行って下さい。』
伊沢『了解。ありがとう。』
水上『なんかあったら電話下さい。指示だします。』
伊沢『たのもしい。助かるよ。』
すぐに返事をくれた水上に感謝しつつ、体温計のアラームがなるのを待つ。
ピピピッ ピピピッ
伊沢「…39度4分。やっぱり高いな。…水分と氷枕。」
Aをそっとソファーにおろして、キッチンに向かう。
A「にぃにー… うぇーん…」
伊沢「ポカリと冷やすの取ってすぐ戻るよ。」
保冷剤とタオル、それからポカリスエットを冷蔵庫から取り出して、Aのもとに急いだ。
A「にぃにー…」
伊沢「ごめんごめん。にぃに居るよ。よしよし。」
A「だっこ…」
伊沢「うん。これ飲んだら、ずっとだっこしような。」
ポカリスエットのボトルの蓋をあけて手渡すと、Aがコクコクと小さな音を立てながら飲んでくれた。
保冷剤をタオルでくるんで首もとにそっと当てる。
伊沢「ほら、だっこ。よしよし。」
A「に…に…。」
熱のせいか、抱っこしてとんとんすると、Aはすぐに眠ってしまった。
起こさないように、慎重にソファーに降ろして、俺は急いで病院に向かう用意をした。
つづく
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作者名:さちもっち | 作成日時:2020年12月5日 0時