day2-3 ページ10
と「じゃあ行きましょう！」
ともたかがAを抱っこして階段を降り、俺も後ろから着いていく。
階段の下で抱っこから降りたAは、とことこと駆け足で玄関に向かい、
しゃがんで靴を履こうと一生懸命な様子だ。
あ… 右左反対だ。
だい「それ、反対。」
あんまり関わりすぎて人見知られたら悲しいから、俺はさっと靴の右左を直してAの前に置き直し、自分のサンダルを履いて先に外に出た。
あーいい天気だなぁ。
もうすぐ桜も咲くかなぁ。
なんて思いながら、ともたかとAを待つ。
程なくして二人が出てきた。
足元に目をやると、小さなピンク色の靴の左右もバッチリだ。
外に出てくるまでの時間を考えると、あのあと自分で履いたんだろうな、と思い声を掛ける。
だい「自分で履けたん？」
A「…ん。」
コクりと頷くA。
だい「えらいじゃん。」
パチッと目が合ったけど、ちょっと照れた様子ですぐに下を向き、ふにゃりと笑うA。
かわいいなぁ、もう…
と「じゃあ、靴も履いたし、コンビニにいきますか。」
ともたかが手を伸ばすと、Aは小さな手でそれをきゅっと握った。
二人が歩きだして、俺はポケットに両手を入れたまま後ろを着いていく。
けれど、
ほんの数メートル程進んだところで、Aが急に立ち止まった。
と「どうしたの？」
ともたかが声を掛けると、Aがくるっとこちらを振り向き、
そして、もう片方の小さな手を俺に伸ばしてきた。
ちょっとびっくりして、俺？と自分を指差して聞いてみる。
コクコクと頷くA
そして、俺が手を出すのを待っている。
うわぁ…
嬉しい…！
ポケットから左手を出して、軽くズボンで拭ってから、俺に向けて伸ばすAの小さな手をとる。
軽く握ると、Aがきゅっと握り返してきた。
と「だいちくん…。顔がヤバいですよ(笑)」
だい「うるせぇ ともたかっ！」
自分の顔がニヤケきっていることなんか自覚していた。
何これ？
このキュンとする感じ！
初恋？？いや、初じゃないけど。いや、てかそもそも恋でもないけど。
二人を見上げて、満足そうにニコニコと歩き出すA。
だい「…かわいいな。」
と「かわいいですよねー。」
なんともほのぼのとした暖かい気持ちのまま、俺たちは再びコンビニを目指した。
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さちもっち(プロフ) - AAAさん» ありがとうございます！仕事の忙しさで更新が滞ることもありますが、待っていてくださると嬉しいです！コメント、励みになります！ (2019年4月20日 10時) (
レス) id: 15703e9b63 (このIDを非表示/違反報告)
AAA - とても面白くて毎日更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2019年4月20日 8時) (レス) id: a1c9ffa2b8 (このIDを非表示/違反報告)
さちもっち(プロフ) - あやさん» ありがとうございます！ (2019年4月10日 17時) (レス) id: 15703e9b63 (このIDを非表示/違反報告)
あや - これからも頑張って下さい！ (2019年4月10日 9時) (レス) id: 0a5bcf2422 (このIDを非表示/違反報告)
さちもっち(プロフ) - あやさん» ありがとうございます(°∀°)今、更新しました！楽しんでいただけますように♪ (2019年4月9日 22時) (レス) id: 15703e9b63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さちもっち | 作成日時：2019年3月21日 23時
