君が秘密を明かすまで (ページ4)

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その男の人はこの世のものとは思えないほど整った顔をしていた。

肌は白く、目はぱっちり二重でクリクリで可愛らしい顔。髪は黒で、全体的にも黒っぽい格好をしてる。

…いけない！おもわずガン見してしまった。

『あ！ちょっと痛むけど大丈夫です』

そう言うと、その人はニコッと笑って

「良かったぁ！傷だらけだったからすごく心配した。先生呼んでくるね！」

その人はそう言うと病室から出て行ってしまった。

カッコよかったな～あんなにかっこいい人いるんだ。あの人が救急車呼んでくれたのかな？

それからしばらく待っていると、

「お待たせしてすみません。体の具合はどうでしょうか？」

　

これまたイケメンな先生がやってきた。

「申し遅れました。私、イ・A様の担当医のキム・ソクジンと言います。」

この人が私の治療をしてくれたらしい。

「A様は全身打撲と脳震盪ででこちらの病院に運ばれて来ました。見たところ、骨折、脳に異常は無いようなのであと2日もすれば退院できますよ。」

『ご迷惑おかけしてすみませんでした。ありがとうございます。あの、ちなみにここまで運んできてくれたのって、、、』

「あぁ、確かチョン・ジョングクという青年ですよ。彼が救急車を呼んでくれたみたいです。」

『その男性ってもう帰っちゃいましたか？』

「はい、目が覚めたみたいなので後はお願いしますと僕に言って帰られたようです。」

チョン・ジョングクさんか…。
あぁ、さっきお礼を言っておけば良かった私の馬鹿！

『お礼言えなかった…』

私がガックリしてると、ソクジン先生が

「大丈夫、きっとまた会えますよ。」

そう言って励ましてくれた。

「まだ病み上がりだからあとは寝ててくださいね。それでは失礼します。」

ソクジン先生は病室から出て行った。

また会えるだろうか。次会った時こそ必ずお礼を言おう。チョン・ジョングクさんありがとう…。

私はそう心の中で呟いて再び眠りについた。