狼達のお姫さま。 (ページ31)

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今市隆二とやらとは別れて1人1年の、廊下を歩く

｢おはよ…う｣

ちょっと早く来すぎたかも

教室に入っても知ってる顔は1人と見当たらなくて
そそくさと自分の机に向かう

鞄をかけて机に伏せる

んぁー暇。ひま、ヒマ

伏せてても暇だし適当に歩こう、

と言う事でAの1人散歩～。

廊下をふらふらしながら歩いてるとだれかに肩を掴まれる

……やばい、昨日の先輩だ。

足で先輩の足を蹴ると知ってる声が聞こえてくる

｢っいった！……ちょっとマジで痛い｣

｢え｣

急いで上を向くと、いかにも不機嫌そうに立ってる

中3の頃隣の席だった川村壱馬

｢か、かぁ…かずまっ！？｣

壱｢声デカすぎ、うるさい｣

｢も～なに！なんでいんの(笑)｣

壱｢ここの新入生ですから｣

｢っえぇ！仲間じゃん｣

壱｢お前とは違うからな、お前は馬鹿。俺はクランプのために来ただけだから｣

そう言うと壁にもたれる壱馬

なによ、偉そうに

｢てかさ！わたし1人なの女子｣

壱｢男みたいだしいんじゃない？｣

なんでこいつは
優しさという物が使えないのだろうか

｢髪も偉そうに遊ばせちゃって。真面目はどこいったのさ｣

壱｢うっせえ｣

そう言って私の頭を叩く壱馬

地味に痛いからな

｢壱馬？｣

その声の方に目をやると知らないかお

壱｢よお｣

｢その子って｣

壱｢そ、あの馬鹿A。｣

｢あぁ！あの子ね…、いつも壱馬から話聞いてます(笑)よろしくね｣

そう言って微笑む彼。
だれだ、

壱｢吉野北人こいつのなまえ｣

ぶっきらぼうに下を向きながら吐かれた台詞

｢吉野くんよろしくね！｣

そう言うともうthe王子と言わんばかりの
スマイルを振りまいてくる吉野北人くん、

わたしの中のカワイイ男の子ランキング上位だな

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