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不安定な心《7》 ページ11

椿「私は、わかるよ?
まさきの気持」

雅「は?じゃあ言ってみろよ!」

椿「あのね……」

雅「ほらわかんねぇじゃん。」

椿「3年前まで、涼介と、大星っていう
男の子2人と私がこの病室にいたんだ。
すっごく仲が良くて、悪いことも全くしない3人だったんだ。でも、ある出来事の1週間前にねその涼介が、言ったんだ。
『俺の悪い子に付き合ってくれって』
いっつも、悪い子しようとする、大星と私を止める役の亮介が言うから、『うん!』って答えたんだ。そして、お菓子たくさん食べたり消灯時間の後に屋上行って花火したり、星見たり。
天気のいい日には脱走して、中庭で、走りまわったりもしたよ。沢山。先生に怒られたんだ。でも今ではそれもすごくいい思い出なんだ。その悪い子始めた1週間後に亮介は天国に行ってお星様になったから。亮介がお星様になった後、大星も親の事情で、転勤して行っちゃって。今まで1人なんだ。」

雅「1人じゃないじゃん。親いるくせに」

椿「うん。いるけどお父さんは外国に仕事行ってるしてるし、お母さんもお父さんについて行っちゃってて。もう5年も会ってないんだ。」

雅「でも。生きてる。」

椿「まだ亮介の話聞いてくれる?」

雅「うん。いいよ」

椿「亮介はね。余命宣告されてたんだって。
後持って1週間。そう言われた時に亮介は決心したみたいでね。悪い子しようってね。
それから、1週間たって、延命治療法はしないことを亮介は望んでたらしく、だから、
亮介が苦しくなった時はもう最後だったんだ。
ある朝ね。いつものように私。起きてね、3人で悪い子しよ!ってなったんだ。でも、亮介はまたいい子に戻ってて、今日は寝てるって。
だるそうな顔と声で言うんだ。だから、私達は大人しく寝てたんだ。私はねてなかったんだけどね。目を開けて天井見てたら、亮介の方から荒い呼吸が聞こえてきて。見に行ってみたら喘息の発作起こしててね。ナースコールしたんだ。そしたら、先生がすぐに来て、酸素マスクをつけたんだ。でもそれが延命治療法になるから。長くはつずけられないって言われたんだ。
亮介どうする?って先生が聞くとね、亮介は発作がほんの少し落ち着いたら酸素マスクとってって言ったんだ。先生は頷いたんだ。
そしたら、少し落ち着いて、亮介は先生に言ったの。この機会全部外してって。先生は本当に外したんだ。そうすると、亮介が椿ちょっとおいでってゆうから近くに行くとね、ギュって抱きしめてくれたんだ。」

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作者名:ふぅな☆ | 作成日時:2015年7月16日 1時

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