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夏祭り ページ10

「それは…その、人生を楽しんでいない、と言うことです
私は、気づけばもう25歳、私は、仕事ばかりして、自分が求めていたモノを逃していたんです」

陣内を見つめる

「求めていたもの、か」

「それを、埋めてくれそうな気がするんです。半助と居ると」

きれいに輝く、星を見つめる

「半助と居ると、何故か満たされる気がするんです」

陣内は、呆れたように言う

「お前な…本当に、都合の良い奴だ
あの子供が本当のことを知ったとき、お前はどうする?乱心にでもなるか?」

「もしかしたら、そうなるかもしれませんね」

半助と暮らして4ヶ月

半助は、Aにとって、居なくてはならない存在になっていた

「その時は、俺が尻拭いをしてやる」

「えっ…いいんですか?」

そんな事を言ってもらえるとは思っても見なかった

「後輩の世話は、死んでも先輩の役目だからな」

「嫁が居るくせに…」

「なんか言ったか?」

「別に〜」

陣内は気づいていた

Aが、秘かに自分に好意を持っている事を

正直、陣内もそれなりに気に入っていたし、夜を共にするのも抵抗はない、どちらかと言えば嬉しい

それでも、その好意に答えない理由

それは…



「山本先輩が尻拭いをしてくれるならば、乱心しなくて済みそうです」

「そうか」

人混みの中から、見慣れた姿が

「A!見て!射的でとったんだ!」

見せてくれたのはおもちゃだ

「良かったね、そろそろ帰ろうか

それじゃ、山本先輩、またいつか一緒に飲みに行きましょう」

「そうだな、それじゃな

“A”…」

「なんか言いましたか?」

「いや、何も」

最後は小声だった

下の名前で呼ぶのは、全くない

勿論、その言葉はAにも聞こえていた



夏の夜空はキラキラと輝いていた

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絹ごし豆腐 - 涙腺崩壊しましたッ…土井先生に目覚めました (2017年10月21日 14時) (レス) id: 4d70f7c8ca (このIDを非表示/違反報告)
コトミ - 泣きました! これからも頑張ってください あとこの作品の続き書いてみてください ハッピーエンド版を (2015年6月8日 6時) (レス) id: d449398816 (このIDを非表示/違反報告)
咲右エ門(プロフ) - 蓮華さん» ありがとうございます!最後の宣伝というなの宣伝の所に貼り付けている作品に、番外編を書いていきますので!そちらもよろしくお願いします! (2015年4月30日 18時) (レス) id: 29122c5890 (このIDを非表示/違反報告)
蓮華(プロフ) - はじめまして、蓮華と申します。この小説、占ツク通い始めてから読んだ中で初めて泣きました!!本当、感動の一言に尽きる…………!!という感じでした…………土井先生の幼い頃の話、こーゆーの大好きですっ! (2015年4月30日 18時) (レス) id: 55315901ec (このIDを非表示/違反報告)
咲右エ門(プロフ) - 椎茸砂糖の作り方さん» 最後までよんでくださり感謝です!次作もよろしくお願いします! (2015年4月1日 18時) (レス) id: 29122c5890 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:咲右エ門 | 作成日時:2015年3月26日 8時

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