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剛典「相当溜め込んでたね。

めちゃめちゃ疲れた顔してるよ」




『……』




剛典「そっかあ……そうだよなあ……。

俺なんかは、しんどい時もメンバーがいたから

乗り越えられた部分あったけど、

Aちゃん、ソロだもんなあ……。

1人でここまで、よく頑張ったね」





そう言いながら頭を撫でられて、

一気に涙腺が崩壊した。

“頑張ったね” のその一言に、心が軽くなる。





剛典「あー、よしよし。

頑張ったなあ。

相当しんどかったっしょ」




『ぅ、ぐす……』




剛典「どうしてもね、思っちゃうんだよね。

もっとやんなきゃ、もっと完璧にって。

分かるよ。俺もそういう時期あったから

でもね、いいんだよ。焦んないで。

1個ずつ着実にやっていけば大丈夫」




『ぅ……はぃ……』





なかなか涙が止まらない。

岩田さんは、そんな私を抱きしめながら

優しく諭してくれる。





剛典「周りの環境が変わっていく中で、

今までは好きな歌を思い通りに歌えてたのが、

これからは大人の事情とかイメージ戦略とか、

そういうのに縛られることもあるだろうし、

求められる形がどんどん変わってくると思う。

全部が全部ってわけじゃないけど、

やりたいことを諦めないといけない場面も増える。

いろんな要求とか世間の声が飛んできて

混乱することもあると思うし、

悔しい思いしたり、苦しくなることもある。

アーティストっていう職業を選ぶって、

そういうことなんだよね」




『……はい』





アーティストであり続けることの厳しさ。

分かってる。覚悟はしてきたつもり。

けど、今の私はそれに耐え切れなかった。

それって、向いてないってこと……?

俯いて悶々と思考を巡らせる私に気付いたのか

フって笑った岩田さんにほっぺたをつままれて

顔を上に上げさせられた。





『……い、いひゃいれふ……』




剛典「なんかネガティブ思考に陥ってそうだな(笑)

まだ話終わってないから、最後まで聞く。

オッケー?」




『ひゃい……』




剛典「はい、よろしい」





そう言ってパ、とほっぺから手を離した岩田さん。

うー、地味に痛い……。

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りさ - 続き待ってます(*^-^*) (2020年12月1日 2時) (レス) id: 3fd04f2ee8 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 続き待ってました(*^-^*)更新頑張って下さい(*^-^*) (2020年10月26日 0時) (レス) id: 8a22978c81 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - いえいえ(*^-^*)大丈夫ですよ(*^-^*)頑張って下さい(*^-^*) (2020年10月13日 0時) (レス) id: 1a53041025 (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - りささん» ありがとうございます!二度もコメント頂いてたのに気付くのが遅くなりすみません。更新頑張ります! (2020年10月12日 19時) (レス) id: 9ae4a725c0 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 更新楽しみにしてます(*^-^*) (2020年10月11日 23時) (レス) id: 1a53041025 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ALICE x他1人 | 作成日時:2015年1月2日 0時

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