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『……』





今日は、14時から新曲のレコーディング。

……の、予定だったけど。





『……サボっちゃった』





どれだけ練習してもうまくいかないし、

無理な練習をしすぎたせいか声が出づらい。

こんな状態でレコーディングに挑むなんて無理。

一度そう思ってしまったらもうダメで、

あと10分でマネージャーが迎えに来るって時に

家を飛び出した。





『……けど、行くとこない』





仕事柄、まともに学校も通えていない私は

友達なんかいるはずもなくて、

こういう時に頼れるのが事務所の人しかいない。

けど、いま事務所に顔を出したりすれば

きっと必死になって私を探してるであろう

大人たちから確実に怒られる。





「……それで、俺んち来ちゃったの」




『……ごめん、なさい』




「あー、うんと、違う。

怒ってるんじゃないから」





逃げ場所に困った私が飛び込んだところ。

それは……





『岩田さん、今日オフって聞いたから……』




剛典「うん、確かにオフだけど。

よく家知ってたね」




『前にお邪魔させてもらったの覚えてて……』





ずいぶん前に一度だけ、玲於に呼ばれて

岩田さんのお家でご飯を頂いたことがあった。

岩田さんが今日オフだって聞いたのを思い出して

その時の記憶だけを頼りに訪ねていくと、

すごく驚いてたけどお家に入れてくれた。





剛典「俺が引っ越してなくてよかったね。

もしもうここに住んでなかったらとか

考えなかったの?」




『……そんな、余裕も、なくて……』




剛典「……まあ、1人でフラフラしないで

ちゃんと頼ってきてくれたことは褒めましょう」





岩田さんはそう言ってキッチンへ。

私はリビングのソファーにちょこんと座って

ボーッとテレビを眺める。

あ、三代目さんのライブだ……。





『……かっこいいなあ』




剛典「お、嬉しいこと言ってくれんじゃん」




『!、びっくりした……』




剛典「そんなに?」





油断してたらいきなり話しかけられてビックリ。

声の主は苦笑いしながらテーブルの上に

コトン、とマグカップを置いて

私の隣に腰を下ろした。





剛典「好み分かんないから勝手に用意したけど、

はちみつレモン飲める?」




『のめ、ます……』




剛典「よかった。

熱いから火傷しないように気を付けてね」




『ありがとうございます……』




剛典「どういたしまして」

.→←スランプとプレッシャーと



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りさ - 続き待ってます(*^-^*) (2020年12月1日 2時) (レス) id: 3fd04f2ee8 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 続き待ってました(*^-^*)更新頑張って下さい(*^-^*) (2020年10月26日 0時) (レス) id: 8a22978c81 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - いえいえ(*^-^*)大丈夫ですよ(*^-^*)頑張って下さい(*^-^*) (2020年10月13日 0時) (レス) id: 1a53041025 (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - りささん» ありがとうございます!二度もコメント頂いてたのに気付くのが遅くなりすみません。更新頑張ります! (2020年10月12日 19時) (レス) id: 9ae4a725c0 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 更新楽しみにしてます(*^-^*) (2020年10月11日 23時) (レス) id: 1a53041025 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ALICE x他1人 | 作成日時:2015年1月2日 0時

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