*LDHのお姫様*

後輩 ページ19

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玲於「かずまー、ほくちゃーん！」




『ちょっ……！』




壱馬「玲於さん！」




北人「お疲れ様でーす。あ、Aさんも！」





廊下の向こうから歩いてきていた2人は、

玲於に呼ばれてパタパタと近付いてきた。

咄嗟に玲於の後ろに隠れたけど、

吉野さんに見つかってしまった。





玲於「A、挨拶」




『……お、つかれさま、です……』




壱馬「お疲れ様です、Aさん」




北人「お疲れ様です」




玲於「2人はリハ終わり？」




北人「はい。あのー、あれです。

AさんのツアーにRAMPAGEもサポメンとして

全員で参加させてもらうことになったんで、

そのリハをさっきまでしてました」




壱馬「ボーカルはコーラスやらせてもらったりも

するんで、音合わせもしてて」




玲於「あ、ボーカルはコーラスで入るんだ。

涼太くんたちも？」




『っうん、その予定……』




玲於「へぇー。

ってことは、ボーカル集まってリハしたりとかも

これからあるんだね」




壱馬「あり……ます、よね？」




『ぁ、えと、あの、はい……』




玲於「動揺しすぎだから(笑)

てか、そろそろ前出てこいよー」




『やっ……！』ぎゅうううう




玲於「痛い痛い痛い！力強いわ！(笑)」




『あ、ごめん……！』





腕を引かれて2人の前に出されそうになったから

玲於の背中にしがみついて全力で抵抗したら、

思いのほか力が入ってめちゃめちゃ痛がられた。

ごめん、力加減ミスったわ。





壱馬「えっと……もしかして俺ら、

怖がられてます……？」




玲於「んーと、怖いってわけじゃないんだっけ？」




『こ……わく、は、ない……』




北人「あっ、そうなんだあ」




壱馬「RAMPAGEは完全に怖がられてるんだと

思ってました……(苦笑)」




玲於「慣れないから緊張してるだけだよ。

怖がってるわけではない」




壱馬「あー、そうなんすね。

それは良かったです。

俺ら、Aさんともっと話したいんですよ」




北人「先輩たちみたいに、仲良くなりたいです！」




玲於「だってさ？A」




『……』





急にそんなこと言われても……。

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