*LDHのお姫様*

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敬浩「おー、おはよう岩ちゃん」




剛典「おはようございます。

Aちゃんもおはよ」




『お、おはようございます……』




三代目の岩田さんだった。

今日も子犬フェイスが麗しい。




剛典「でさ、本題。

Aちゃんに踊ってほしいなー」




『や……けど、それは……』




剛典「ダメ？」





そんなうるうるした目で見ないでクダサイ。





『……ヘタクソ、ですよ？』




剛典「下手かどうかは俺が見て決めるのー」




『……じゃあ、「NEW HORIZON」で

いいですか？』




剛典「おー、いいじゃーん。いこいこ」





……押しに負けたので、踊りまーす。





〜♪







『……どう、でした？』





曲が終わって振り返ると、

口をぽかーんと開けておんなじ顔をしてる

TAKAHIROさんと岩田さん。

え……？





剛典「え、一応確認したいんだけどさ、

Aちゃんはさ、ボーカリスト、だよね……？」




『そ、そう、ですけど……』




敬浩「いやぁ〜、俺ボーカルだけど、

あんなに踊れないわ」




剛典「1回振り入れしただけの曲であのレベルは

パフォーマーでも無理っすよ」





……お？

これはもしや、褒められてる？





剛典「すげーじゃん、踊れてんじゃん！」




敬浩「誰かに教わった？」




『えっと……TETSUYAさんに……』




剛典「TETSUYAさんかー。

教えてもらったのはこの曲だけ？」




『あ、はい……』




剛典「あー、そういうことね。

いやー凄かったわ。いいもん見させてもらった。

ありがとね」




『いえ、全然……』




剛典「ダンス、ちょっとだけでも

構成に入れてみてもいいと思うよ。

パフォーマーが全力でサポートするからさ」





……パフォーマーがサポートする、か。

パフォーマーが後ろについてくれることを

怖がるんじゃなくて、支えにしてしまえば、

最高のライブを作り上げることに繋がるかな。





『……前向きに、考えてみます』




剛典「おーマジで？

いい結果が聞けることを楽しみにしてるわ。

じゃあ、ばいばーい」




『お疲れ様でしたー』





……ほんっと子犬みたいな人だな←

ママみたい→←.

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