【第18弾】テヒョンが病院へ ページ35
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ガラッ
「っテヒョンア!!!」
医師「あ、彼女さんでしょうか。」
「ハァ…はい、、ハァ…ハァ…」
仕事中、私の携帯にかけられてきた一通の電話。
その用件を聞いた瞬間、頭で考えるよりも先に体が動き、気づけば職場を飛び出していた。
“医師「テヒョンさんが事故に遭いました。」”
症状は、頭を強打し意識不明の状態で頭からの出血。他は数量の切り傷やかすり傷。
もう既に治療済のテヒョンは、ベッドで静かに眠っていた。
医師「まだ目を覚ましていないので、あなたがついていてあげてください。」
「はい…」グスッ
医師「加害者の方はもう既に警察に連行されました。車との衝突事故だったそうです。」
静かに医師の方は部屋を出ていき、私はベッドの隣にある椅子へ崩れるように腰を下ろした。
「…っテヒョンア。。」
私の目から伝う涙は、止まることを知らない。
テヒョンの左手を私の両手で包み、ただテヒョンが目を覚ますことだけを願った。
誰が、、こんなことを、
「テヒョ、っ…私を置いて死なないで…」
彼の頬を優しく撫で、包んでいた彼の手のひらを私の頬につけた。
テヒョンの手は思いの外温かく、まるで私に大丈夫だよって言ってくれてるみたいで。
.
何時間だっただろう。
気づくと私は眠っていて、目を覚ますと私の頭は誰かによって優しく撫でられていた。
TH「…A」
「、!」
驚いて顔をあげれば、体を起こしたテヒョンが私に笑顔を向けていた。
「テヒョンっ!!」
TH「ごめんね、」
怪我人にも関わらず勢いよく抱きつくと、テヒョンは力強く抱きとめてくれる。
「テヒョン…テヒョン、…っ」
TH「ごめん、心配かけた。」ギュッ
「っ、死んじゃうかと思ったっ…」
TH「酷いなぁ。笑 俺そんなに弱くないよ。」
「このままテヒョンが目を覚まさなかったらって思うと、、怖くて…」グスッ
TH「少なくとも、Aよりは先に死なないよ。」
事故に遭ったとは思えないほど元気なテヒョンは、優しく私の額へキスを落とす。
「もう二度とこんな思いしたくないっ。」
TH「ごめん、させないから。絶対に。」
fin.
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kaede1893(プロフ) - パスワード教えてほしいです... (2019年7月30日 14時) (レス) id: 783721ccc9 (このIDを非表示/違反報告)
ichigodaihuku(プロフ) - ○! (2019年7月30日 0時) (レス) id: ed19f2b0b5 (このIDを非表示/違反報告)
kaede1893(プロフ) - ○ (2019年7月28日 21時) (レス) id: 783721ccc9 (このIDを非表示/違反報告)
ナツミ(プロフ) - O (2019年7月28日 19時) (レス) id: 40230b137a (このIDを非表示/違反報告)
ジソ - 絶対◯です! (2019年7月28日 12時) (レス) id: 7e9311d63b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美雨 | 作成日時:2019年5月2日 18時