45話 ページ48
A「ミスタッ!」
ミスタ「…おー、Aか…なんで、ここに……?」
列車の中で走ってしばらくすると頭を撃たれたのか、血溜まりの上に倒れ老化により今にも意識を失いそうなミスタがいた。
よかった、無事で!
A「偶然亀の中から出られたの、今ブチャラティさんが列車の外に出た敵と戦ってるはずよ」
氷をミスタの首筋に当てながら自分が知ってる限りの情報を伝える。
A「ブチャラティさんにも、何とかして氷を渡さないと…」
ミスタ「いや、その必要は無いようだぜ」
A「え?」
窓の方からミスタに視線を移すと視界の端に映る先程までシワが目立っていた手が元に戻っていた。
老化は解除されたのだ、ということはブチャラティさんは勝ったんだ!
A「あ、ちょっとまだ起き上がらない方が…!」
ミスタ「いやもう大丈夫だぜ。それにしてもよくお前ここまで来れたな」
A「…ねぇ、私美人になった?」
ミスタ「はぁ?何言ってんだ?…いつも通りだけど」
私の脈絡のない質問に訝しげな顔で私を見るミスタ
なによ、ミスタが前に言ってくれたんじゃない。
A「嘘つき!」
ミスタ「だから何がだよ!」
イタリア女性の美しさの秘訣は自信。
そしてその自信をつけるための手段の一つである過去を見つめ直し認めること。
この列車での戦いの中、怖いことも沢山あったけれど、おかげでそれを達成することができた。
A「ミスタ、私ミスタのこと大好きだよ!もちろん1番はブチャラティさんだけどッ!」
ミスタ「なんだぁA、お前疲れてテンションでもおかしくなってんのかよ?
そういうことはちゃんとブチャラティ本人に言うもんだぜ」
突然の告白に少し照れながら笑うミスタ
知ってるよ。ちゃんと言うんだ。
ネアポリスに帰ったら、ちゃんと自分の口でブチャラティさんに…
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鈴木(プロフ) - 星ひかりさん» コメントありがとうございます。完結までまだまだ長い時間がかかるかもしれませんが今後ともよろしくお願いします。 (2019年1月28日 0時) (レス) id: 73a3f062ce (このIDを非表示/違反報告)
星ひかり(プロフ) - とても面白いです!ブチャラティと主人公の近すぎない?関係性がワクワクします笑 (2019年1月19日 22時) (レス) id: e88cb9089a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鈴木 | 作成日時:2018年12月27日 23時