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3話 ページ5

ブチャ「A、ケーキセットを5つ。すまないが1時間後に持ってきてくれないか」

A「わかりました」

1時間後にケーキセット。その間は誰もこの席に近づけるなという意味だ。
ブチャラティさん達はギャングだ。だが彼らには関係のない一般人を巻き込まないという決まりのようなものがある。
そんな皆を尊敬する反面、私は壁を作られているようでなんだか寂しいとも思ってた。

客「おーいAちゃん!注文いいかーい」

A「ぁ、はい!」

いけない、仕事に私情を持ち込むなんて。
何もなかった私にブチャラティさんが与えてくれた仕事だ。しっかりしなくては…


今日はいつもよりも人が多くて忙しかったのであっという間に時間が過ぎ、もう1時間が経とうとしていた。
そろそろブチャラティさん達にケーキセットを運ばなくてはいけない。

A「シェフ、そろそろケーキセット5つお願いします」

シェフ「おっ、もうそんな時間かい、早いねー」

シェフに用意してもらったケーキセットをカートにのせ5人の所に運ぶ。

A「ブチャラティさん、1時間経ちましたけれど話は終わりました?」

ブチャ「あぁ、ちょうど終わったところだよ。ありがとう、いただくよ。」

ナラ「Aー、Aも一緒に食おうぜぇー?」

アバ「ナランチャ、Aは仕事中だろ」

仕事の話が終わるといつもの、私がよく知っている皆に戻る。
ナランチャは私によく懐いてくれていた。同じく母を失った者同士、何か思うところがあるのだろう。私もナランチャを弟のように可愛がっていた。

A「もう少しで休憩だからその時でもいいかな?」

ナラ「本当に?オレ全然待つよ!」

ブチャ「あとどれくらいなんだ?」

A「えーと、あと30分くらいですかね」

ブチャ「そうか、それじゃああと少し頑張るんだぜ」

目を合わせて私に微笑みかけるブチャラティさんに心臓が高鳴り顔に熱が集まる。

A「が、んばってきます」

緊張で少し口ごもった私をニヤニヤして見つめるミスタを軽く睨みつけ、メニューをとりにお客さんの方に足を向けた。

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鈴木(プロフ) - 星ひかりさん» コメントありがとうございます。完結までまだまだ長い時間がかかるかもしれませんが今後ともよろしくお願いします。 (2019年1月28日 0時) (レス) id: 73a3f062ce (このIDを非表示/違反報告)
星ひかり(プロフ) - とても面白いです!ブチャラティと主人公の近すぎない?関係性がワクワクします笑 (2019年1月19日 22時) (レス) id: e88cb9089a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鈴木 | 作成日時:2018年12月27日 23時

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