37話 ページ38
あの時のブチャラティさんは私をヒマワリに例えたけれど、私にはあなたが太陽のように見えていた。
ねえ、ブチャラティさん。今の私にはあなたがわからないよ。太陽が隠れてしまったらヒマワリはどこを向けばいいの?
…いつまでも泣いてはいられない。
私の中の問題は何も解決していないけれど自分のことばかり考えていられるほど今は甘い状況じゃない。
?「あの、」
突然知らない声が聞こえて振り返るとそこには一人の女性がいた。
?「あなたも彼らと同じギャングなの?」
少しきつい見た目の彼女は私にギャングなのかと聞いた。ということは、そうか、彼女がナランチャが言っていたボスの娘さん…
A「いえ、私はギャングではありません。みんなとは…友達なんですけど、いろいろあってさっきここに来たばかりなんです。」
?「そう。」
私がギャングではないと知った途端彼女の肩から力が抜けるのがわかった。
そっか、いきなり男だらけのギャングたちに囲まれてこの人も不安だったんだ
A「私Aです。よろしくお願いします。お名前聞いてもいいですか?」
トリ「えぇ、トリッシュよ」
よろしくと返してくれない辺りまだ私に少し警戒心を抱いているのだろう。
ボスの娘…。
ブチャラティさんはどんな気持ちでこの人を護衛しているのだろう
ブチャラティさんとブチャラティさんの父を巻き込んだ麻薬の売買に自ら手を染めた憎き男の娘を。
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鈴木(プロフ) - 星ひかりさん» コメントありがとうございます。完結までまだまだ長い時間がかかるかもしれませんが今後ともよろしくお願いします。 (2019年1月28日 0時) (レス) id: 73a3f062ce (このIDを非表示/違反報告)
星ひかり(プロフ) - とても面白いです!ブチャラティと主人公の近すぎない?関係性がワクワクします笑 (2019年1月19日 22時) (レス) id: e88cb9089a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鈴木 | 作成日時:2018年12月27日 23時