36話 ページ37
これは2年前、私の両親が死んで1年が経とうとしていた時の話だ。
家主「おいジャポネーゼ!早くこっちに来やがれ!このノロマが」
私は生活費を稼ぐためにベビーシッターとしてこの家主の家で働かせてもらっていた。
しかしベビーシッターというのは名ばかりで家主は私に掃除やら買い出しやらその他の雑用を押し付け自分の納得のいかないことが起こると私に暴力を奮った
毎日毎日、私はこの男に怯えながら生涯を過ごすのだろう。
両親は死んだ。私は生き残った。
それだけで私は幸運だったのだ。生きている、これ以上のものを私は望んではいけない
Aは自分が幸せに暮らすことを諦めていた
家主「このくらいのこともできねぇのかよなぁ!?また殴られてーのか!」
A「す、すみません。頑張りますのでクビにだけはしないでください」
家主「おいおいAーそんなもんかよお前の謝りはよ、もっと頭下げれんだろ」
A「ッはい、すみま(ブチャ「おい何をやっている?」…すみませんでした。」
見知らぬ男に話しかけられるも私は頭を下げることをやめなかった。
何かをしたら許してもらえるまでひたすら謝り続ける。それがAの体には習慣として染みついていたのだ
ブチャ「おいッ!やめるんだ!…そこの男、この少女に一体何をしたんだ?」
家主「何って、いやですねブチャラティさん!この女はオレん家で雇ってるベビーシッターなんですよ!こいつがちょっとヘマしたもんですから謝罪させようと(ブチャ「こんなに大量の荷物を運ぶことがベビーシッターの仕事か?」いえ、それは…」
先程まで私を強く怒鳴りつけていたのとは裏腹に急に大人しくなる家主
何に怯えているのか。一体この男性は誰なのだろう
ブチャ「いくらだ?」
家主「はい?」
ブチャ「この少女に払っている給料だよ」
家主「…日払いで7万リラです」
ブチャ「安いな。倍払う、この少女を解放しろ」
家主「え?いや、はい!分かりました!」
金を受け取ると家主は急いで私が持っていた荷物を奪いこの場から去って行った
A「あ、の。新しい家主さんですか?私、Aです。なんでもしますのでどうかクビにだけはしないでください」
そう言って頭を地面につける
ブチャ「……ヒマワリは太陽に頭を垂れるが地に着くほど垂れるのは枯れたときだけだ。
君は枯れてなどいないだろう?」
優しく問いかける男の声に頭を上げるA
そこにいた男は太陽のように眩しくあたたかかった
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鈴木(プロフ) - 星ひかりさん» コメントありがとうございます。完結までまだまだ長い時間がかかるかもしれませんが今後ともよろしくお願いします。 (2019年1月28日 0時) (レス) id: 73a3f062ce (このIDを非表示/違反報告)
星ひかり(プロフ) - とても面白いです!ブチャラティと主人公の近すぎない?関係性がワクワクします笑 (2019年1月19日 22時) (レス) id: e88cb9089a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鈴木 | 作成日時:2018年12月27日 23時