今日:12 hit、昨日:2 hit、合計:11,470 hit
小｜中｜大
2 ページ39
ガチャ、と寝室のドアの音が眠りを覚ます。焦点の合わないレンズのようにぼやけた意識のままに体を起こすも、すぐに押し戻された。
｢悪い、起こしたか｣
隣に寝転がった彼に向かって首を横に振った。顔にかかる髪の毛が払われる。
｢何徹だ｣
『……3』
｢寝ろ｣
『…あ、朝ごはん何食べたい？』
｢んなの気にすんな。俺がやるから｣
『え、でも』
はぁ、と呆れたような溜め息が額にかかる。
｢泊めてもらってんだからそれくらいやる。
……ていうかお前のこと心配なんだよ、いつかぶっ倒れそうで。だから休んでろ。｣
俺も起きれる気しねぇし、とぼやく彼に触れた。
そこにある存在をただ確かめるためにぎゅうと抱きつく。少しだけ開かれた双眸を見つめれば熱視線に囚われた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 9人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Risa x他1人 | 作成日時：2019年8月28日 16時
