ご ページ7
斗真「俺もまだある程度の会話くらいしか出来ないし、いくら病院で面倒見てても人間不信が良くならないんだよね。カウンセリングも受けたけど駄目でさ。」
侑李「カウンセリングしても駄目だったって…結構だよね。」
斗真「そうだね、カウンセラーを警戒しちゃってさ。環境を変えたかったんだけど同じ年代の子が沢山いて、こういう子を受け入れてくれるところ...って考えたらここしか思い当たらなくて。」
この学校"私立城崎中学校"及び"私立城崎高等学校"はどんな子でも受け入れる男子のみの全寮制中高一貫校。
つまり、親がいなくて授業料が払えない、病気持ち、不良など様々な事情を抱えた生徒がそれなりにはいる。
僕達もこの学校で育ち、今働かせて貰っている。
結構校則も緩くて自由な校風だから、徐々に慣れればいいけど…。
斗真「それに侑李達がいるなら涼介の気持ち、ちょっとは分かるかなって。あと、歳も俺よりは近いから。」
侑李「そうだね、人間不信…で言ったら圭人とかは気持ちが分かるかも。うん、出来るだけ僕達も頑張るよ。」
斗真「じゃあ涼介の事頼む。まだ身体はかなり弱いし授業とかはあんまり出れないかもだけど。ていうかほとんど保健室通いになると思うけど…。なんか様子が変だったり困ったことあったら電話でもメールでもいいから相談して？」
侑李「うん。ありがと、斗真。」
斗真「あと、侑李無理してない？大丈夫？」
侑李「うん、僕は全然無理してないよ？大丈夫。」
そう言ってもまだ心配そうな顔をする斗真を見て思わず笑みがこぼれた。
侑李「ふふっ…」
斗真「え、ちょ、俺なんか変なこと言った？」
侑李「ううん。相変わらず斗真は心配性だなぁって思ってさ？」
斗真「そりゃ心配するよ。医者だし、侑李のこと」
侑李「そんなに心配しなくても大丈夫だよ。僕達だって大人になったんだから。」
少し誇らしげにそう言うと斗真は少し安心したような、そんな表情をした。
斗真「…じゃあ侑李はもう心配いらないな。あ、そろそろ時間やばいから帰るね？なんかあったらいつでも連絡していいから。…あ、涼介の薬これだから。」
そう言って小さい紙袋を渡された。
侑李「じゃあね、斗真。」
斗真「うん、またな侑李。」
最後は見慣れた笑顔でひらひらと手を振って斗真は部屋をあとにした。
斗真と話すと落ち着くんだよね。
なんか、親と話してるのと同じような感覚なのかな…。
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カイン - お久しぶりです！頑張ってください (2022年1月11日 1時) (
レス) id: cbb88e5d38 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - 趣味は楽しまないと損するしストレスを抱えていたら体調不良になるのでまずは趣味から楽しんでいってください。作品の更新待ってます。無理しすぎない程度に楽しんで心が楽になってからまた更新お願いします。 (2020年7月25日 10時) (レス) id: 5bca04a89d (このIDを非表示/違反報告)
みなっち(プロフ) - とっても面白いです！これからもゆっくり頑張ってください！ (2019年12月12日 20時) (レス) id: 8c6e461091 (このIDを非表示/違反報告)
澪李~reiri~(プロフ) - 更新再開嬉しいです！大好きな作品なので楽しみにしてます！！ (2019年12月9日 20時) (レス) id: c666c18a40 (このIDを非表示/違反報告)
やまイチゴ(プロフ) - いつも楽しく拝見していました！これからも楽しみにしているので無理せず頑張ってください！ (2019年12月9日 17時) (レス) id: f99d8a2c83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レオ x他1人 | 作成日時：2017年2月3日 15時
