不良中学生 R.Y

さん ページ3

Daiki side


コンコン


大貴「失礼します。」


挨拶をして転入生のいるという部屋に入る。

ガチャ

その部屋にいたのは整った、でもまだ子供な可愛らしい顔を歪ませてこっちをギロっと睨んでいる小柄な少年と、その子の担当医。

まぁ俺の担当医でもあるけどね。


大貴「山田くん、初めまして。担任の有岡大貴です。よろしくね。斗真、久しぶり。」


ニコッとしながら2人に話しかけながら椅子に座る。


斗真「大貴久しぶりだね。最近どう？皆元気？」


大貴「うん、元気だよ。最近はずっと調子良いからね。」


斗真「そっか、なら良かった。…涼介、ちゃんと挨拶しな？」


涼介「………」


山田くんはずっと黙ったままで。
これから苦労しそうだな〜とか思ってしまったり。


大貴「あ、知念呼んできた方が良かった？」


斗真「あ〜あとで話しに行くから大丈夫。多分色々大変だと思うけど、よろしくな。あと、侑李にも言っておくけど朝晩1日2回は侑李に診察してほしくて。」


大貴「うん、分かった。」


斗真「それと、最初の内は1ヶ月に1回は病院連れてきてほしい。まだ体調もかなり不安定だから。んで、薬とかも一応侑李にも渡しとくからね。」


大貴「うん。」


斗真「大貴、今度病院来な？1回診察と検査しよう。」


大貴「え、いや大丈夫だって。」


斗真「ん〜？いつも大丈夫大丈夫って言って後で苦しんでたの誰かな〜。……まぁあと、疲れも溜まってるだろ？話しに来るだけと思ってさ？」


大貴「…はーい。」


斗真「んっと、そろそろ時間無くなりそうだからこのくらいで。涼介、無理するんじゃないよ？ちゃんとこの先生か、保健室の先生の所に行くこと。いいね？」


涼介「……ん。」


斗真「よし。じゃあ大貴、またね。涼介をよろしく。あと、侑李以外にも無理するよなって伝えといて。」


大貴「うん、じゃあね。」


斗真を見送り、未だちゃんとした言葉を喋っていない少年に目を向ける。
静か…。


大貴「山田くん、改めてこれからよろしくね。...んーと、今日は体調良い？悪い？」


山田くんの目を見るとすぐに目を逸らされる
そして、再び沈黙が訪れる。
困ったなぁ...。


大貴「...とりあえず、俺がまた後で迎えに来るから保健室で待っててくれる？一緒に行こう。」


涼介「……」


少しだけ頭を縦に動かした山田くんを見てドアノブにに手をかけて保健室へ向かう。

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