Crazy you 43 ページ44
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商談中、飛貴さんの仕事ぶりに惚れ惚れする。
作ちゃんについて行く時も、いつも借りてきた猫状態だけど、今日はいつも以上にそんな感じ。
飛貴「 顔赤いけど大丈夫？ 」
そんな私にいち早く気づいた飛貴さんは耳元で囁いてくる。心配されているのは毎度のことだけど、もっと、悪化しちゃいます…。
私が茹でダコになっていると、取引先の人が「ゴッホん」と咳払いをした。
飛貴「 申し訳ございません、彼女が少し体調が悪いようでして。医務室があれば、そちらで休ませていただけないでしょうか 」
そういうことなら、と秘書の人を呼んだ取引先の方。
改めて、作ちゃんの時とは取引する相手のクラスが違うなあと体感した。これが成績に響くのかな。
医務室に案内された私はベットに腰掛け反省モード。
ただ飛貴さんに迷惑を掛けてしまっただけ、こんな無能な部下を連れていると先方に思わせてしまった。
足を引っ張ってしまっただけ。
これで、商談が破談になってしまったら？
申し訳ない、ただその思いに駆られて自己嫌悪に陥る。
デートみたい、だなんて浮かれてる自分が悪かった。
だって、これは仕事なんだから。
暫くすると医務室に顔を出した飛貴さん。
産業医さんに案内してもらったのか、真っ先に私のいるブースのカーテンを、チラッとめくると入ってきてまたそれをしめる。
飛貴「 体調大丈夫？ 」
「 はい、すみませんでした。迷惑をかけてしまって。」
飛貴「 そんなことは気にしなくていいんだよ 」
「 でも私、確実に足引っ張りました 」
飛貴「 誰かがそう言った？そんなことないなら、自分を勝手に責めないで。こんなに震えちゃって 」
フワッと抱きしめられた瞬間、涙腺が崩壊してしまった。だって、飛貴さんには岩谷さんが居るのに。
今日1日思ってた、彼女扱いされてるって思いながらも、頭の片隅には岩谷さんが出てきて。
岩谷さんにも同じことをしてるのかなって思うとボーッとしちゃって。ほんとどうしよもないな私。
飛貴「 落ち着いた？帰ろっか。 」
こんなに悩んでいるのがバカバカしくなった、と涙が引っ込んだタイミングで飛貴さんの温もりは消えた。
抱きしめてくれてくれている間頭をポンポンと一定のリズムで撫でてくれていたその手が憎いです、飛貴さん。
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ちょりこ(プロフ) - うーーーわっ！！めちゃめちゃいいところで終わってますね！！続きが気になりますがゆっくりでいいので待ってます！！！ (5月3日 19時) (
レス) @page45 id: 08dc60e7e6 (このIDを非表示/違反報告)
sd07ky26(プロフ) - 毎回ワクワクドキドキしながら読んでいます！いつも更新されるのを楽しみに待っています！無理せず書いてください。by浮所担より (2023年4月24日 9時) (レス) @page44 id: 6f1a77b84f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rin
| 作成日時：2021年10月28日 0時
