Crazy you 4 ページ4
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初めて入るバーの雰囲気に息を飲む。
だって、友達や涼と飲みに行く時は居酒屋だし。
こんなオシャレなところ、どういう気持ちで座ってればいいの？
神宮寺「 気張らないで、寛いでていいよ。俺ちょっと席外すね。」
寛いでていいよって、言われましても…。
拾われの身は頷くことしか出来ず背筋を伸ばしてただ一点を見つめる。
後ろの方で女の人の声がヒソヒソ聞こえてる。
- あの格好、どうしたのかしら
- 喧嘩でもしたのかしら
- 可哀想な子ね
さっきから聞こえてますよ、お姉さん方。
事実だし、私の痛みは分からないだろうし、言わせとけばいいやって思ってたけど。
- ﾊﾟｻｯ
『 お姉さん、寒くありません？ 』
「 えっと、あの………？ 」
肩に感じた重みはスーツのジャケットだった
本音は皆にコソコソ噂されているのが辛かった私には、それらから守ってくれる盾にも思えた。
ジャケットを掛けた張本人が目の前に。
涼とは違う系統のイケメン
言葉で簡単に表現するとしたら…
「 ………王子様、」
そう、白馬に乗った王子様。
『 ぷはっ、王子？俺の事？ 』
「 へっ？！！あ、違くて！これはそのー、あのー、」
神宮寺さん早く戻ってきて…！
思わぬ失言に目を瞑ってひたすら俯く私とその頭上から聞こえる王子様の豪快な笑い声。
消え去りたい…!!!
神宮寺「 あれ？飛貴来てたんだ。」
『 ジンさん、お久しぶりです 』
神宮寺さんの声にバッと顔を上げるとまた笑い出す王子様。
『 こんなに泣き腫らして。お姉さんの可愛い顔が台無しじゃん 』
頭をポンポンされたと思ったら、もう片方の手を器用に顔に添えて涙の跡を拭う王子様はもうリアル王子様の完成。
『 お姉さん何があったか分からないけど、元気だしてよ。ほらっ！ 』
頬を両方からムニーと掴まれるとあっという間に伸びるお肉。ああ、伸びないようにダイエットしとけば良かった。
神宮寺「 飛貴そのへんでストップー。俺の店の客、ナンパしないでもらえる？ 」
心臓が爆発する寸前に神宮寺さんが助けてくれた。
ありがとうございますの気持ちを込めぺこりと頭を下げるとふにゃっと笑われてそれはもう幸せな気持ちになった。
神宮寺「 あとこの子、ハタチ 」
飛貴「 えぇ？！！！ 」
神宮寺「 だからおねーさんでは無い 」
飛貴「 そっかあ、」
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ちょりこ(プロフ) - うーーーわっ！！めちゃめちゃいいところで終わってますね！！続きが気になりますがゆっくりでいいので待ってます！！！ (5月3日 19時) (
レス) @page45 id: 08dc60e7e6 (このIDを非表示/違反報告)
sd07ky26(プロフ) - 毎回ワクワクドキドキしながら読んでいます！いつも更新されるのを楽しみに待っています！無理せず書いてください。by浮所担より (2023年4月24日 9時) (レス) @page44 id: 6f1a77b84f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rin
| 作成日時：2021年10月28日 0時
