Crazy you 19 ページ20
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るか「 おはよー、」
「 おはよ。」
だるいねーと学校までの道のりを歩く。
たった2ヶ月空いただけで、この並んで歩く感じが既に少し懐かしい。
るか「 飛貴さんと何か進展はあった? 」
「 何も、 」
あの日、カフェであれこれを話したら飛貴さんのことが気になってしょうがない様子のるかちゃん。
るか「 はあ、年上男子か、憧れるなあ 」
「 私達が立ち入れる雰囲気ないよ、年上なんて 」
るか「 でもスマートで優しくてカッコイイんでしょ? 」
恋人になれなくても、それだけで十分じゃん?って力説してくる。
「 住む世界が違うから、寂しくなっちゃうだけだし 」
るか「 うーん、そんなもんなのかなあ 」
まだ納得してない様子だけど、ちょうど学校に着いたことをきっかけに話題が授業の話になった。
るか「 今回とる授業、インターン関連の欠席の時は証明書出せば出席扱いしてくれるんだよね、ラッキー 」
「 でもよくこんな授業見つけたね 」
るか「 先輩から聞いたからね〜! 」
ダンス部に所属してるからなのか人脈が広い。
「 ありがとう、るかちゃん 」
るか「 いいってことよ〜! 」
るか「 まだ先生来てないね 」
「 そうだね 」
るか「 これやっちゃおー 」
るかちゃんが取り出したのは学校指定の履歴書。
「 アルバイト? 」
るか「 んーん。インターン用のだよ 」
「 え、もう履歴書書いてるの?! 」
るか「 早く書かないと、これそのまま出せるわけじゃないし。支援課とかで見てもらって修正してって逆算したらもう始めないと 」
私の二歩も三歩も先を行くるかちゃん。
「 やっぱり部活やっとくべきだったかな 」
るか「 なんでー? 」
「 履歴書に書けるし、」
履歴書に意識を向けながらも軽い返事をしてくれるるかちゃんが羨ましい。
るか「 はい、これ。」
ぼーっとしてたらるかが顔を上げて私に一枚の紙を渡してきた。
「 これ、同じやつ 」
るか「 Aも試しに書いてみたら?ゼミも入ってるし、書けないことは無いでしょ 」
「 でもバイトもしてないし、本当に働くなんて出来るのかな 」
るか「 まあ、Aはお嬢だしね。だからこそ、インターンに行ってみるのがいいんじゃない? 」
- ブブッ
【夏季インターンシップ応募開始のお知らせ】
るか「 ほら、ここも学校指定の履歴書OKみたいだし、チャレンジしてみなよ 」
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ちょりこ(プロフ) - うーーーわっ!!めちゃめちゃいいところで終わってますね!!続きが気になりますがゆっくりでいいので待ってます!!! (5月3日 19時) (レス) @page45 id: 08dc60e7e6 (このIDを非表示/違反報告)
sd07ky26(プロフ) - 毎回ワクワクドキドキしながら読んでいます!いつも更新されるのを楽しみに待っています!無理せず書いてください。by浮所担より (2023年4月24日 9時) (レス) @page44 id: 6f1a77b84f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Rin | 作成日時:2021年10月28日 0時