Crazy you 12 side Jin ページ12
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お客さんを見送った後にふと視界に入ったAちゃん。
その格好は「襲われました」とでも主張するような格好で、放っておくことが出来なくなるのが俺の性格。
声をかけるも、俺がさっき見送ったカップルの方を見て悲しそうな顔になる。
これはワケありだなと思った俺は、もう一度呼びかけて年齢確認。今、世の中そういうの厳しいし、一応ね？
俺が問いかけた質問にはするする答えてくれるのに、バーに入るよう促すといきなり警戒しだして、しっかりしてるなっていう印象。
俺の予想年齢よりは少し低かったけど、ハタチならクリアしてるし、と彼女を言いくるめ席に案内した。
" 寛いでて " と言ってもソワソワした態度で頷くだけ。
きっとこういう所は慣れていないんだろうなと伺える。
この寒い中コートも羽織らずはだけた服と、パンプス用の浅めの靴下のまま歩いていた彼女の体は相当冷えきっていると思う。
あとから聞いた話、彼氏と喧嘩別れしたって話だったけど、さすがに靴くらいは履いてきなよ？と突っ込みたくなったのは俺だけじゃないと思う。
住居スペースにしている2階からパーカーと靴を持って降りてくると、誰かに話しかけられていた。
『 お姉さん、寒くありません？ 』
少し近づくと、それは常連の飛貴だと確認できて。
まさかあいつが女に声をかけるなんて、と少し唖然とする。俺が持ってきた物は飛貴を立てるためにその場において表に出る。
俺は飛貴の浮ついた話を聞いたことがなければ、このバーで話しかけてくる女の人ともまともに話しているのを見た事がないから。
まだ３年程度の浅い付き合いだけど、実はあっち系なんじゃないかと疑うくらいだった。
それが、この状況……ちょっと信じ難い。
まあ、初めはあんな乱れたカッコの女の子をみてすこーし気になったのかな？と思った程度。
でも、初めに注文したお酒とか、話し方とか、距離とか、今まで見たことないものだったから、これはもしかして？と思ったり。
結局クローズ間近になり、飛貴達を除く最後のお客さんを送り出したところで、倒れるAちゃんを支えてる飛貴が目に入って俺もさすがに慌ててしまった。
酔い覚ましの水を持ってくる、と伝えカウンターに入るとお姫様抱っこをした飛貴に顔をスリスリしてるAちゃん。
と、耳を赤くしたと思ったら、口をムギュっと結び天井付近を見つめる飛貴。
何お前らデキてんの？とは軽々しく口には出せない。
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ちょりこ(プロフ) - うーーーわっ！！めちゃめちゃいいところで終わってますね！！続きが気になりますがゆっくりでいいので待ってます！！！ (2023年5月3日 19時) (
レス) @page45 id: 08dc60e7e6 (このIDを非表示/違反報告)
sd07ky26(プロフ) - 毎回ワクワクドキドキしながら読んでいます！いつも更新されるのを楽しみに待っています！無理せず書いてください。by浮所担より (2023年4月24日 9時) (レス) @page44 id: 6f1a77b84f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rin
| 作成日時：2021年10月28日 0時
