スノードロップ 2【HiranoSho】 (ページ17)

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廉「なあーーー、まだ仲直りしてへんの？」

『だって、無理やし。海人に取られるとか。』

廉「だからあー、海人は浮気して無いって言っとったやん。」

はーだる。という言葉を受けるのは今日何回目だろうか。

『ねえ岸くん、今日は仕事やらんで帰っていい？』

岸「ふぁ？！別にいいけど！」

『え、ほんとにいいん？』

岸「 …多分？」

廉「岸さんもとばっちりだよなー。こいつらの喧嘩に巻き込まれて。」

俺の一意で配属だって変えられる。

廉「一日限定で秘書入れ替え？じゃあ、明日には仲直りできるん？」

『それは、、、頑張る…。』

岸「何かあったの？」

廉「話すと長くなる。」

意味もわからずここにいる岸くんはほんとに被害者でしかない。

『岸くんって何やっても怒らないよね。』

岸「 …？」

やっぱり、岸くんを仲間にして正解だった。

何があったか気になっても、俺らの雰囲気を察して深くは追求してこなかったりするから。

岸「あのさあー、この前って」

でも、情報屋の岸くんだから。

きっと今回の件も数日後には事態を把握してるんだろうな。

『じゃあ、俺帰るわ。』

廉「え？！冗談じゃなかったん？」

『今日はもうやる気出んし。』

岸「おつかれっしたー！」

『岸くんのそれ、安心する。』

勢いよく挨拶してくれる割にちゃんと言えてないやつ。

廉「まーええけど、ホンマにちゃんと謝れよ？」

『はいよー。』

誤解は俺が解いてやるから、と男前な台詞に手を挙げ社長室を出た。