スノードロップ【HiranoSho】 (ページ45)

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同じフロアにある秘書課に着けば、岸くんが迎えてくれた。

『今日から俺の秘書になりました。』

「白石Aと申します。秘書は初めてなので、ご指導のほどよろしくお願い致します。」

チラホラと迎える拍手は少しだけ不安になる。

岸「改めて、岸優太です。よろしく。」

神宮寺「初めまして、俺も入社1年目なので一生に仕事覚えましょう！」

その後、秘書課の女性社員が名前を名乗って解散になる。

『社長室、来てもらえる？』

「かしこまりました。」

いつも俺の傍においておけるなら良いのだけど。

流石に、今までのシステム上出来ないことだから。

『何かされたら、絶対に俺に言ってね。』

「子供じゃないんですよ？」

『女の人って、子供みたいに嫉妬するでしょ。』

「んー、まあ笑」

その顔は見に覚えがありますの顔。

「でも大丈夫です、多少のいがみ合いならアイドル時代もありましたから。」

『それが心配なのー！もう、俺を頼ってよ！』

- ﾄﾝﾄﾝ

中々折れないAちゃんにガッカリしていると、廉が入ってきた。

廉「お取り込み中すんませんね？さっき言ってたヤツら、連れてきたから通すよ？」

その言葉で秘書モードになるAちゃんと社長モードを入れる俺。

“失礼します。”

そう言って入ってきたのは3人。

『営業部のエース飛田、日下部、西田』

名前を呼びながら顔を見ると少し上がる口角。

『いつもご苦労さま。君たちの成績を見て、昇進を考えてる……とでも思った？」

期待に満ちた顔は一気に表情を失う。

『なーんで、こんな好成績を残せる社員を俺が手放さなければ行けないんだろうなー。明日から来なくていいから。』

焦りを隠せない3人は俺に詰め寄る。

飛田「こんなの、不当解雇です！」

『不当？個人情報流出させといて何が不当解雇だよ。』

飛田「そんな流出なんてさせてません！」

『これでも？』

3人の前に一枚ずつ紙を置く。

『卵アイコングリーン背景、2日前にアカウント開設。ツイート数3。飛田のアカウントだよな？』

青ざめていく顔色を伺う必要も無いくらい、俺はこいつらに苛立ちが隠せていない。

『日下部と西田も、この情報必要？』

頭を横に振った2人にだよな。と言う。

『また同様の行為をしたら次は訴える。以上。』

俺の言葉を聞いて、そのまま出ていこうとするそいつらの襟を掴む。