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食べ終わって二人で店を出る。
なぜか会計は私もちで、ガキにたずねると「さっき雀荘から出てきただろ」と。
目敏いガキめ。
もうこんなガキに付き合ってられないと、私はそそくさと帰路に着こうとするも、またもや退路を塞いできた。
「お前、呪術師だろ。何級?」
「残念私は呪術師じゃありませ〜ん。まあ、たしかに?過去にそう言われた時代はあったけど、呪術師はクズ、労働もクズ。やってらんないね、あばよ」
私が呪術師じゃないことがわかればもう絡んでこないだろうと今度こそ帰ろうとする。
しかしガキは「ククク」と笑って、またもや私に待ったをかけた。
「お前、やべえな。生きてけんの?金あんの?」
「ガキンチョのお前に言われたかないね。こうやってちゃーんと稼いでんだろ。日銭を」
「もっと効率よく金が入る方法教えてやろうか」
「聞きたくない、もうお前と関わりたくない」
「まあ、聞けよ。狗巻A」
「……なんで名前知ってんだよ」
「禪院甚爾って言やぁ分かるか」
「禪院かよ……」
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黒猫(プロフ) - 好きです。頑張ってください!応援してます! (2022年1月28日 0時) (レス) @page11 id: c55744dc42 (このIDを非表示/違反報告)
ToGe(プロフ) - 大変失礼致しました。ご報告ありがとうございます。 (2021年1月23日 15時) (レス) id: 61a95dd189 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ToGe | 作成日時:2021年1月23日 15時