救世主。３

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知念side



倒れてる僕たちをロスは気味が悪い笑みを浮かべて見下ろす。




ロ「おいおい、まさかこれで終わりとか言うなよ？」





ロスは僕の顔を掴んで僕の身体を持ち上げると、僕の腹を何度も殴り始めた。





知「ぐほぁっ！！がはっ！！」

ロ「もっと楽しませろよ、チビ！」





攻撃したいけどあまりの攻撃の痛さに身体が動かない。





知「がっ…ゔっ…調子に、乗ってんじゃ…ねえぞっ。」

ロ「その生意気な口、今に開かせなくさせてやる。」




キレたロスは最後に思いっきり僕の腹を殴って俺を地面に落とした。





俺はそのまま地面にうつ伏せで倒れた。





くそっ！やり返したいのに身体が痛みで全く動かない。





ロ「これで最後だ。」





ロスが僕に向かって手をかざして紺色の光を宿す。





ああ、ここで終わるのか僕……何もできずに。





悔やんでいると、急に大きな竜巻が起こり僕とロスを舞い上がらせた。






知「わぁあっ！」

ロ「くそっ！なんだと！？」





この竜巻ってまさか！






勘づいた途端、僕の周りだけ竜巻とは別の竜巻が僕を包み込んで竜巻から抜けて下を見ると、仁王立ちして竜巻に向かって両手を伸ばしている裕翔の身体が水色の炎に囲まれて燃え盛っていらのが見えた。





僕は裕翔の隣まで竜巻に運ばれて、優しく地面に寝かされる。





知「ゆーと、その姿…」

裕「知念がやられてる時、何もできなくてごめん。よかった、生きてて。」





裕翔が安心した優しい笑みで僕を見せてくれた。



どうやら、力の暴走というわけではなさそうだな。



でも、だとしたらこの裕翔の姿はなんだ？



竜巻も今までより威力が増している。




ロ「くっそぉ！ゴミどものこんな技、またかき消してくれる！！……なに！？」




ロスがまた気迫で竜巻を消そうとするも、竜巻は消えはしなかった。




裕「同じ技は通じない！！」

ロ「てめえ…調子に乗るなぁー！！」




ロスは竜巻と反対周りに身体を回転させて竜巻の流れに逆らって竜巻を消した。




裕「くっ…やっぱり、一筋縄ではいかないか。」

ロ「パワーアップだか知らねえが、そんなことしてもこの四天王のロス様に勝てるわけねえんだよ！お前らはここで屍と化するんだ！！」




裕翔に向かって怒り叫ぶロスの前にして、僕は痛む身体をゆっくりと起こして立ち上がった。

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